ファッション界においていま「古着」が注目を集めています。流行に左右されず、個性的なファッションを楽しめることから、とくにZ世代からの人気が高まっています。
「古着屋で働いてみたいけど、何をどうすればいいのかわからない」という人も、多いのではないでしょうか。
古着屋への就職を成功させるためには、自身が考える古着の魅力や古着屋の種類を理解し、それを基にアピール方法を考える必要があります。
この記事では、古着屋に就職するための秘訣や職場として働きやすいお店の選び方を紹介しています。読み終わると、古着屋に就職するために何をすべきかが明確になるでしょう。
古着屋で就職するためにすべきこと
古着屋に就職したいと思ったら、まずはリサーチから始めましょう。ここでは就職するまでの流れとその際にすべきことを紹介しています。
1. 幅広く求人情報を集める
お店にこだわりがなく、とにかく古着屋で働きたい人は、求人情報誌やハローワークなどの職業斡旋所で検索してみましょう。リクナビやマイナビなどの就職支援サイトもおすすめです。小さな企業は、大手求人情報サイトに掲載していないことも多いため、多方面から求人情報を集めることが大切です。
求人情報誌に載せていなくても、店頭にスタッフ募集のお知らせが出ていることもあります。働きたいお店がある場合は、お店に出向いて直接交渉しても良いでしょう。
また、InstagramやXなどのSNSで古着屋の求人情報が流れていないかチェックするのもおすすめです。古着屋のアカウントをフォローしたり、「#古着屋求人」といったハッシュタグで検索したりすると、ノーマークだった素敵なお店が見つかるかもしれません。
2. ファッションの知識を深める
希望の就職先がどのような古着を扱っているのかなど、企業研究を含めたファッション知識を習得しておくのもおすすめです。(お店が取り扱う古着の特徴については、後ほど「古着屋の種類」の章で解説します)最低限、自分の着ている服や好きなブランドの名前を覚えておくと、面接の際の自己アピールとして使えます。
また古着屋に就職するために資格は必要ありませんが、ファッション販売能力検定やファッションビジネス能力検定をとっておくと、販売の技術がアピールでき、選考を有利に進めやすくなるでしょう。
初めから古着に詳しい必要はありませんが、ブランド名や服の扱いを知っておくと、自己アピールに使えます。さらに勉強するなかで、やっぱり古着屋で働きたいというモチベーションアップにもつながるでしょう。
3. 店舗に合わせた志望動機を考える
働きたい古着屋が見つかった後には、店舗に合わせた志望動機や自己アピール方法を考えます。
古着のどんな所に魅力を感じているか、どのような環境に身を置きたいか、仕事に対して何を優先しているのか、など自身の考えや思いを書き出し整理してみましょう。
志望動機の考え方については、次の章「志望動機はアピールポイントに繋げる」で解説しています。
4. 店舗に合わせた服装で面接に臨む
面接には、店舗の雰囲気に合わせた服装で挑みましょう。事前に店舗を訪れ、スタッフがどのようなファッションをしているのかチェックし、それに合わせたコーディネートにすると良いでしょう。面接官に、「うちの店の雰囲気に合っているな」と思ってもらえるような服装を考えます。
あくまでも面接なので、華美になりすぎず、清潔感のある服装を心がけます。
また、正社員採用試験に挑む場合には、正式なスーツやオフィスカジュアルなどのきちんと感のある服装で挑むのがおすすめです。
志望動機はアピールポイントに繋げる
志望動機は採用において重要なテーマのひとつです。前の章の「3.店舗に合わせた志望動機を考える」について、具体的に項目を挙げてみました。
当てはまるものを深堀りし、自分なりの志望動機を整理してみましょう。
洋服・古着が好き
ファッションを扱うお店なので、洋服が嫌いではないことが必須の条件です。古着に興味がないまま就職してしまうと、長続きしません。ファッションが好きという主張を裏付ける具体例を添えておくと良いでしょう。
たとえば、月々の洋服代をアピールしたり、持っている古着の数を数えたりすると、いかに古着が好きかを示せます。
接客が好き
古着屋での仕事は、接客作業がメインです。お客様のコーディネートを考えたり、一緒に商品を探したりと、人と触れ合う時間が多いもの。過去の接客経験があれば、積極的にアピールすると良いでしょう。自身の社交的なエピソードを添えておくのがおすすめです。
シフトの融通が利く
古着屋は土日やゴールデンウィーク、夏休みが繁忙期です。どの曜日や時間帯でも働ける、という人は重宝されます。短い時間でも、数多く出勤できる人の採用率は高くなるでしょう。
そのお店が好き
古着が好き、ファッションが好き以外にも、数多くの古着屋から、そのお店を選んだ理由が説明できるようにしておきます。たとえば、「ヴィンテージから流行最先端の古着まで幅広く扱っているお店で、欲しいものが必ず見つかるお店だから」、「このお店でコーディネートしてもらった古着が1番のお気に入りだから」などです。
お店の良いところと、自分のエピソードを結びつけたうえで、どのように活躍できるかまで主張できると良いでしょう。企業の方針に共感していることや、志望度の高さまでアピールできます。
古着屋の種類
古着は大きく分けて4つの種類に分けられます。自分が志望するお店が、どのような古着を扱っているのか認識してから面接に臨むと良いでしょう。
ヴィンテージ古着屋
ヴィンテージ古着とは、一般的には発売から約30年以上が経った、希少価値の高い上質な古着と言われることが多いです。
現代では再現の難しい技法が取り入れられたものや、量産されていないレアアイテム、革やデニムといった経年変化を楽しめるものなどその魅力は奥深く、コアなファンも多くいます。
ヴィンテージ古着には、ブランドの歴史やバックグラウンドがつきもの。店舗ではコンセプトをもとに扱うブランドや強化するカテゴリを決め、それが店舗の個性や強みとして活かされています。
インポート古着屋
インポート古着とは、欧米諸国などの海外から輸入した古着のことです。アメカジやミリタリーなどジャンルやバリエーションが広く、ファッション性の高さが特徴。また、有名ブランドの商品をリーズナブルな価格で手に入れることができるのも魅力です。
いろいろなスタイルで古着を楽しみたい方や古着に馴染みのない人も手に取りやすいジャンルです。
そのバリエーションの広さから、自分好みの個性的なアイテムを見つける楽しさもあります。
デッドストック古着屋
デッドストックとは、売れ残りを意味し、生産されたものの着用されずに保管されていたものを指します。古着と名前に付いていますが新品のため、きれいな状態で古着屋の店頭に並びます。なかにはすでに廃盤となった希少なアイテムが新品で見つかることもあり、掘り出し物を探す楽しみがあります。
発売当時のタグが付いていたり、使用感がなかったりするのもデッドストック古着の魅力です。一般的な古着と違い、衣服を着古すことで育てていく楽しみがあります。
ユーズド古着屋
ユーズド古着とは、誰かが一度袖を通した服全般を指します。発売されたばかりの人気ブランドのものやファストファッションからハイブランドまで、さまざまな衣類を手頃な価格で手に入れることができます。
近年では、SDGsの意識が高まり、フリマアプリやリユースショップの利用も浸透しています。これまで古着屋を利用する機会がなかった人も、気軽に取り入れられる環境にあり、古着がより身近な存在になりました。
就職におすすめな古着屋の選び方
数多くの古着屋のなかから、理想の就職先を選ぶのは大変です。ここからは、就職をするのにおすすめの古着屋の選び方を紹介しています。
正社員登用実績がある
古着屋の店長職では、正社員を募集していない企業が多く、アルバイトから入職するのが一般的です。正社員は他の雇用形態と比べて、仕事での裁量が大きく、給与水準が高いもの。就職先を選ぶ際には、正社員登用の可能性がある企業を選ぶと良いでしょう。
面接の際に、正社員登用の条件や実際に正社員になれた人がいるかどうかを確認しておくと安心です。
古着屋によっては、どんなに活躍しても正社員登用しない方針の企業もあるため、必ずキャリアパスを確認しておくようにしましょう。
経営が安定している
将来を考えるうえで、経営が安定している企業に入ることは重要です。店舗が複数ある場合は、ひとつでも多くの店舗を見に行くことをおすすめします。新店舗がオープンした際に、商品のラインナップや充実度をチェックすると、企業の経営方針を知るヒントになることもあります。
また、長く働ける古着屋を探すためには、福利厚生や社会保険の適用範囲などしっかり目を通しておくことも大切です。実際に店舗で働いている人から、話を聞いてみても良いでしょう。
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仕入れ方法が複数ある
古着屋の仕入れには、個人の顧客から店頭で買い取る個人仕入れや古物商向けに業者価格で販売をする古着卸業者からの仕入れ、直接海外へ出向き買い付けをしたり、海外のオンラインショップで仕入れを行うなど、その方法はさまざま。ひとつの仕入れ方法に絞っていては、事故などで仕入れができなくなってしまった場合、店頭への商品は心もとなくなってしまいます。
お客様に満足してもらうためには、常に複数の仕入れ先を持ち、安定的な仕入れを行うことが重要です。
古着屋への就職にはトレファクスタイルがおすすめ
トレファクスタイルは、ヴィンテージから手頃な金額で購入できるアイテムまで、幅広いジャンルの古着を扱うお店です。リユースショップを全国展開するトレファクグループだからこそ、充実した買取サービスによって、魅力的な商品が店舗に集まりやすい環境にあります。
また、取り扱いジャンルが広く、店舗ごとに個性や強みが異なる面白さがあり、あなたの好きなブランドを強みにしたお店で働くことも可能です。
アルバイトから正社員になり、エリアマネージャーまで昇進した先輩も数多く在籍しており、やる気のあるスタッフへの投資を惜しみません。
気になるトレファクの仕事内容は、こちらの記事をご覧ください
まとめ
理想の古着屋へ就職するためには、幅広い情報収集と店舗にふさわしい志望動機を考えることが重要です。企業が取り扱っている古着の種類を把握し、エピソードに絡めた自己アピールをすることで、採用の可能性が上がるでしょう。
トレファクスタイルは、多くの魅力的な古着に触れ、知識や経験を深められる古着屋です。
また、全国展開を目指し、規模が大きく安定性の高い企業として日々店舗を拡大しています。
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この記事を書いたひと
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