洋服や古着が好きだと、一度は「古着屋でバイトしてみたい」と思うことがありますよね。皆さんはどんな方法で、バイトする古着屋を検索しますか?

バイトしたい特定の古着屋がある場合は、直接店舗に募集しているか確認したり、履歴書を持ち込んだりとアクションが取れます。ですが、バイトしたい古着屋が決まっていない人もいますよね。

この記事では、アルバイトを募集している古着屋の検索方法や、履歴書・面接でアピールすると好印象なスキル、アパレル未経験者にもオススメな理由をご紹介します。

ちなみに筆者も、ファッションの専門知識がない未経験の状態でアパレル企業に入社し、店頭での販売業務を務めた経験があります。その時の知識も踏まえて解説しますね。

どんな古着屋で働きたい? まずはジャンルを絞り込む

あなたが働きたいのは、どんな系統の古着屋ですか?

古着屋には、ヴィンテージに特化した店舗やハイブランドが並ぶ高級路線のショップ、トレジャーファクトリーのような幅広いジャンルを扱うリユースショップなど様々あり、それぞれに個性があります。

例えば、こだわりのファッションを追求する人には店舗の個性が強く出るヴィンテージ系、「ハイブランドファッションを着こなせる自信はないけれど、オシャレには興味ある」人にはリユースショップがおすすめ。リユースショップは入店の敷居が比較的低く、ライトなファッション好きのお客様が多いのも特徴です。

ショップを検索する前に、自分の希望や優先すべき条件を整理して、どんな古着屋を探すか明確にしましょう。

古着屋バイトの効果的な探し方

古着屋といえば、下北沢や大阪のアメリカ村をイメージする人が多いですよね。実は古着屋のバイトは、下北沢やアメ村じゃなくても可能です。

とはいえ、下北沢やアメ村以外だとどんな古着屋がどこにあるのか、探し方が分からないという人もいるかもしれません。まずは効果的な古着屋の検索方法をご紹介します。

インスタやX(Twitter)など、SNSを活用する

InstagramやX(Twitter)でフォローしている古着屋がある場合、募集に関する投稿がないか、こまめにチェックしましょう。

検索する場合は、「#古着屋募集」といったハッシュタグを使うとヒットしやすくなります。

人気のショップは応募が集中しますので、自分に合う求人を見つけたらなるべく早く電話やメール、応募フォームから連絡してくださいね。

求人サイトで探す

2つ目は、求人サイトで検索する方法です。

勤務できる時間帯や長さによって、バイトかパート、契約社員など選択肢がありますので、確認しましょう。

その他シフトや時給、ショップのエリア、交通費の支給の有無など、自分の条件に合うかも重要です。現在フリーターで、将来的に社員への登用を目指している人であれば、社員へのステップアップが可能か、月給や募集している年齢も確認しましょう。

Googleで「地域名 古着 スタッフ募集」で検索する

求人サイトを経由せず、インターネットの検索フォームに直接「地域名 古着 バイト募集」「地域名 リサイクルショップ スタッフ募集」などと入力し、検索する方法です。

ヒット数が少ない場合は「下北沢 古着屋 募集」や「大阪 古着 アルバイト」と、少しずつ替えると件数が増えることも。

検索結果を「1カ月以内」「3カ月以内」と絞ることで、新着の求人情報だけをゲットできます。

ちなみに筆者が過去に就職したアパレル企業は、「ホームページを見に来るぐらい熱意の高い人材が欲しい」という理由から、あえて自社のホームページにしか求人を掲載していませんでした。

もし同じような方針の古着屋があれば、検索することで採用への道が開けるかもしれません。

また意外と盲点なのが、リユースショップ(リサイクルショップ)です。

リユースショップの場合、ファッション以外のモノとの出会いも楽しめるので、多趣味の人や幅広いジャンルの知識をつけたい人は、視野に入れてみてはどうでしょうか。特に知名度のあるリサイクルショップには、古着屋に負けず劣らずのファッションアイテムが集まるので穴場ですよ。

古着屋に応募できたら、次は履歴書や面接の段階ですね。

せっかく見つけた古着屋です。良い印象を持ってもらうには、どんなことをアピールすると効果的でしょうか?

面接・志望動機でアピールすると好印象なスキル

コミュニケーション能力

古着屋は接客が必要な仕事だと頭では理解していても、「人見知りだしな……」と不安に思うかもしれません。

筆者も入社前は同じことを思っていました。実際入社後もなかなかお客様に話しかけられず、はじめの三カ月は失敗ばかりでした。

しかしアパレルでの接客対応で必要なコミュニケーション能力は、自分が話す力だけではありません。意外に感じる人もいるかもしれませんが、目の前にいるお客様のお話しを聞くスキルも同じくらい大切です。

「どんなアイテムをお探しですか?」「このブランドがお好きなのですね」と尋ね、お客様に楽しく話してもらうスキルこそ、必要なコミュニケーション能力です。

話す力に自信が持てない人は、普段の友人との会話でも聞き手にまわる機会が多いのではないでしょうか。そういった日常のエピソードから「聞き上手」をアピールして、良い印象につなげていきましょう。

オシャレへの興味・こだわり

「なんだ、当たり前のことじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、一番重要です。

ブランドの知識や会話のコツ、ディスプレイ技術にオシャレなコーディネート提案。実はそのほとんどは、採用後、業務の中で学ぶことができます。

センスが必要な場面もゼロではありませんが、センスがあるスタッフに学べるのもショップならではです。

ただ、古着が好きという情熱やオシャレへの興味は、応募の段階から必須です。また強い思いを持っていたとしても、志望動機や面接でアピールできないと、採用への道のりは険しくなるでしょう。

例えば「一か月に〇〇円オシャレに使っています」「古着を〇〇着持っています」など具体的な数字を出してアピールできると、面接するスタッフもイメージしやすくなります。

そのほか、「モデルさんのような整った顔立ちじゃないからな……」と応募をためらう人もいるかもしれません。もし合格すれば、オシャレなスタッフに囲まれる世界に飛び込むことになるので不安になりますよね。ですが、実はこちらも大きな問題ではありません。

理由は筆者の体験談からになりますが、実際に洋服に囲まれた環境に身を置くと、ほぼ100%の確率でオシャレになっていきますし、綺麗になります。入社する前の方が可愛かった、センスがあった、というスタッフは見たことありません。

今はSNSも発展しており、店頭に立っている時間以外もオンラインでライブ配信をしたり、新作の商品を着用して写真を公開したりしますよね。誰かから見られているという環境は、自然とモチベーションをアップさせます。ファッションに加えて美容も勉強するようになり、自分の見せ方も変わっていきます。

そのため、応募段階でとびきり整った容姿でないといけないなんてことはありません。お客様もモデルさんではなく、オシャレに気を遣ったスタッフに接客されたいはずですしね。

古着への熱意やオシャレへの興味が必要不可欠という理由には、こうした背景もあります。

読者の中には、「たくさん古着を買うお金を稼ぐために古着屋でバイトをしたい」という人もいるのではないでしょうか。社割があるのかも気になりますよね。

古着屋でのバイトにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

古着屋でバイトするメリット

一生もののコミュニケーションスキルが身につく

古着屋での接客は、初対面の人と会話を広げる力だけでなく、お客様や他スタッフの状況を見る観察力や提案力、気遣いなど、社会でも生かせる能力を多く学べます。

高校生、大学生であれば就活の時、フリーターであれば転職時にアピールできます。

将来接客業をはじめ、営業、受付など人と関わる職種につきたい学生は、古着屋での経験を大いに生かせるでしょう。

髪型や服装に縛られず働けるケースが多い

古着屋にもよりますが、自由な髪型・服装で働ける店舗が多いです。ネイルやアクセサリーがOKなショップも少なくないでしょう。

自由にオシャレを楽しめるバイトは数少ないので、この点は大きなメリットと言えます。

社割で古着が買える

こちらもショップによりますが、規定の割引を受けられる場合がほとんどです。

毎月の給与から天引きになるケースが多いので、大好きな古着がお得になるのはうれしいですが、買いすぎには要注意。

ブランド知識が買取業務に生かせる

ブランドに詳しい人は、持っている知識を生かすことができます。知識が多いと接客内容にも厚みが出るので、お客様はもちろん他のスタッフからの信頼も得られます。

また、古着屋でも買取が業務に入っている店舗やリユースショップでは、ブランドの知識量がお仕事に直結します。アルバイトでも業務を通して経験やスキルを積み重ね「ベテラン」として認められるようになると、お店の環境によっては買取査定も任せてもらえるようになり、時給やスキルアップにつながることも。

ただ、古着屋やショップの方針によっては、買取は正社員が担当するケースが多いです。

買取業務に挑戦したい人は、アルバイトから正社員を目指せるショップに応募するか、面接で確認した上で入社するようにしましょう。

古着屋バイトのデメリット

長時間の立ち仕事

古着屋に限ったことではありませんが、店内では長時間の立ち仕事になります。

正しい姿勢を維持できないと、腰痛をはじめとする不調を引き起こす可能性が高まりますので、立ち姿やシューズには気をつける必要があります。

理想としてはスニーカーや、ラクなパンプスで店頭に立てることですよね。面接時に直接質問してもいいですし、応募前にショップへ行き、スタッフのシューズを確認するのもひとつの手です。

身支度に時間がかかる

店頭に立つ以上、憧れられる店員でいたいですよね。出勤前の身支度も、指定の服装に着替えるバイトと比較するとどうしても時間がかかります。

さらに自宅から距離のある古着屋を選んだ場合、通勤時間を含むと、店頭に立つまでに数時間を要することも。

長く勤務することを想定すると、なるべく生活圏内に近い職場にするなど時間を削る工夫は必要です。

古着屋でのバイト、ぶっちゃけきつい?

結論から言うと、きついと感じるかはあなた次第です。

古着屋バイトの仕事内容は、接客やレジ、ディスプレイにTwitterなどのSNSの更新、買取業務など多岐にわたります。

入荷した数十箱の段ボールを開封し、店出しの準備をするといった軽作業が多い日もあるはずです。

また古着屋のメインの集客は土日、祝ですよね。

GW、年末年始などの大型連休も、セールや集客の都合上、休みが取りづらい可能性が高く、それらを踏まえて「大変」「きつい」と感じる人がゼロとは言い切れません。

特に短い勤務時間で高収入を目指したいという人は、バイト選びにおける条件の優先順位を見直すことをオススメします。

しかし古着屋ならではのメリットも多くあります。メリットがデメリットを上回る人は、長く続けられるでしょう。

やらずに後悔よりやって後悔――とは言いますが、とりあえず飛び込んでみる勇気も必要かもしれません。

ただ読者の中には、古着屋と新品のアパレルショップとで迷っている人もいるかもしれません。古着屋との働き方に違いはあるのか、簡単に比較してみましょう。

古着屋 or 新品アパレルショップ 働き方の違いは?

Q. 店頭で好きな洋服が着られるのは? → A. 古着屋

新品のショップと比較すると、古着屋の方が「オシャレに制限がない」から。

実は新品のショップでは「店が売りたい洋服」を選んで着るケースが多く、必ずしも好きなコーデでお店に立てるとは限りません。

いくら似合っている服でも、在庫がないものだと着られないし、他スタッフとのアイテム被りもNG。ショップの売り上げにつながる洋服を着用するため、店頭で着る洋服は制服のような感覚になります。

しかし古着屋は、スタッフが着ている服を売るわけではありませんよね。そのため新品のアパレルショップと比べた際の服装の自由度は、古着屋の方が高いです。

Q. 性別、年齢にこだわらず様々な人と働けるのは? → A. 古着屋

「20代・男性」「30代・OL向け」など、ターゲット層が制限されていないから。

アパレルショップは多くの場合、ブランドのターゲットである性別、年齢の人をスタッフとして採用します。

古着屋でも年齢や性別に制限を設けているショップもありますが、様々な年代の人と店頭に立てる可能性はアパレルよりも高いです。

10代の学生から20代、30代の正社員、フリーター、パートで働く主婦など、老若男女集まるのが古着屋やリユースショップの魅力です。

筆者はアパレルでの販売員を経てライターに転職しましたが、ショップで得た経験は現在の仕事にも生きています。

最後に古着屋のバイトがオススメな理由を、ここだけの体験談とあわせて語らせてください!

まとめ:古着屋バイトがオススメな理由

古着屋バイトの大きな魅力は、「店頭でも『自分』を表現できる」「ノーマークだったジャンルの知識が身に付き、ファッションの幅が広がる」ことです。

お気に入りの洋服やアイテムをいつでも店頭で着用できるのは、古着屋ならではのオススメポイントです。

スタッフになると毎日時間をかけてメイクをして、オシャレなコーディネートで店頭に立たなければなりません。しかし逆に考えると、それは毎日オシャレな自分でいられるということ。自分の世界観が表現できる場を楽しんでくださいね。

また、様々なジャンルのブランドの知識が身につくのも、多様なブランドを取り扱う古着屋ならではの魅力です。

店頭に並ぶ商品や他のスタッフ、オシャレなお客様と関わることで学び、着用する洋服の系統も広がっていくでしょう。幅広くブランドを知ることで、異性のブランドにも詳しくなれるというメリットもありますよね。

古着屋の販売スタッフは、メリット・デメリットがはっきりしているお仕事です。

古着が好きな人、記事を通して「自分に合う」「挑戦したい」と感じた人は、ぜひ応募してみてください!

※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。


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