「趣味を仕事にできたら、もっと毎日を楽しく過ごせそうなのに」と思ったことはありませんか。ミュージシャンや漫画家など、趣味や好きなことを活かして仕事をしている人を見て、うらやましく感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、以下のような内容を中心に、趣味を仕事にすることについて詳しく解説します。
↓ この記事でわかること
- 趣味を仕事にした場合の例
- 趣味を仕事にするメリット、デメリット
- 趣味を仕事にすることが向いている人/向いていない人
- 趣味を仕事にする際に知っておきたいポイント
趣味を仕事にすることに興味がある方は、ぜひ最後までご一読ください。
趣味を仕事にすることは可能
みなさんは仕事に対してどのようなイメージを持っていますか。「仕事は自身の好き嫌いに関係なく、指示された業務に取り組むもの」と考えている方も多いかもしれません。
しかし世の中には、趣味や好きなことを仕事にして生活している人も存在します。近年は働き方の多様化や各種SNS等の発展により、今まで以上に趣味や好きなことを仕事にしやすくなったと言えます。趣味を活かしてフリーランスとして独立したり、異業種に転職したりする人も少なくありません。
趣味は自分が強い興味を持っていることなので、趣味を仕事にすれば集中しやすいだけでなく、毎日取り組んでも苦痛を感じにくいです。
例えば「休日に趣味に取り組んでいたところ、気がついたら数時間が経過していた」などの経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。趣味を仕事にすれば、平日や休日に関係なく趣味に触れることができるため、より充実した日々を過ごせる可能性が高くなります。
趣味を仕事にした場合の例
では、趣味を活かした仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。仕事の例をいくつか見ていきましょう。
↓ 趣味を仕事にした場合の例
- 趣味の写真スキルを磨いてカメラマンに
- 趣味で描いていた漫画がSNSで人気を集め、漫画家に
- SNSで動画投稿を続け、動画クリエイターに
- 趣味のネイルスキルを活かし、ネイリストに
- ファッションの知識を活かしてアパレル店員に
- 日々好きな家電に接することができる家電量販店のスタッフに
- キャンプ用品などホビーグッズの知識を活かし、リユースショップのスタッフに
上記に記載したリユースショップのスタッフも、趣味を活かせる仕事の一つです。「趣味とリユースショップって関係あるの?」と少し意外に感じるかもしれませんが、ファッションや家電家具、楽器など特定のジャンルの商品についての知識は、買取査定業務に役立てられます。
例えばスニーカーが好きな人であれば、ショップにレアアイテムが持ち込まれたら、すぐにその価値に気がつくことができますよね。またリユースショップには新品以外の商品も集まるため、仕事を通して自分の好きなジャンルのアイテムに触れることも可能です。
趣味の知識を仕事に活かすことができれば、より仕事に前向きに取り組めるでしょう。
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趣味を仕事にする3つのメリット
趣味を仕事にすることには、以下のようなメリットが存在します。
- 仕事に前向きに取り組めるようになる
- 仕事に対するストレスが減少する
- スキルアップしやすい
以下、順番に解説します。
① 仕事に前向きに取り組めるようになる
仕事を続けるうえで、モチベーションは重要な要素の一つです。生活のためとは言え、好きでもない仕事に取り組み続けば、やりがいを感じられず、モチベーションの低下につながります。
一方趣味を仕事にした場合は、毎日好きなことに触れられるため、モチベーションは大幅にアップします。仕事が楽しいと感じる機会も増え、日々の業務に前向きに取り組めるようになるでしょう。
② 仕事に対するストレスが減少する
仕事をする上で、ストレスの発生は避けられません。様々なトラブルや人間関係の問題などによりストレスが溜まり、働くこと自体が苦痛になってしまうケースも見られます。しかし趣味を仕事にすると、好きなことに長時間触れられるため、仕事へのストレスを感じにくくなります。
また仕事で辛いことがあっても、「好きで選んだ仕事だから頑張ろう」と気持ちを切り替えやすくなり、ストレスへの対処もしやすくなります。
③ スキルアップしやすい
スキルアップしやすいことも、趣味を仕事にするメリットの一つです。
趣味は自分が強い興味関心を持っているものなので、より多くのスキルや知識を得たいとの考えから、自ら積極的に勉強する人も多いです。例えば「関心のない資格を取るのには半年以上かかったものの、趣味に関する検定は数ヶ月で合格した」などの経験はないでしょうか。
好きなことは情報収集も苦になりづらく、その分成長速度が早まります。スキルアップを続ければ、より大きな仕事を得ることもできるでしょう。
趣味を仕事にする3つのデメリット
趣味を仕事にすることには上記のようなメリットが存在する一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 趣味が嫌いになってしまう可能性がある
- 仕事とプライベートの境界があいまいになる
- 収入が不安定になる可能性がある
中でも大きなデメリットは、趣味が嫌いになってしまう可能性があることです。
趣味は強制されるものではないため、好きな時に好きなだけ取り組むことができます。しかし仕事になると毎日趣味と向き合う必要があるほか、定期的なレベルアップが必要となることから、趣味自体が嫌になるケースも存在します。
また、休日に趣味を楽しんでいる際に仕事のことが頭をよぎるなど、仕事とプライベートの境界があいまいになってしまう可能性もあります。
本当に趣味を仕事にしたいのか、しっかりと自己分析を行ったうえで転職することが重要です。
趣味を仕事にするのが向いている人・向いていない人
ここまで、趣味を仕事にすることのメリットとデメリットを紹介しました。では、どのような人が趣味を仕事にすることに向いているのでしょうか。
次に、趣味を仕事にするのが向いている人・向いていない人について詳しく解説します。
趣味を仕事にするのが向いている人
以下に当てはまる場合は、趣味や好きなことを仕事にしても長続きしやすいと考えられます。
- ただ趣味が好きなだけでなく、積極的にスキルアップに取り組むなど向上心が強い人
- 趣味やその仕事について、積極的に情報収集を行う人
- 趣味を仕事にしたいという強い熱意や、やる気のある人
なかでも重要なのは、向上心の強さです。いくらその趣味が好きでも、現状のレベルのまま満足してしまっては、仕事を続けていくことは難しいと言えます。
プロとして仕事をする際には高いレベルが求められるため、転職する前からスキルアップや勉強を続けている人は、趣味を仕事にしてもうまくいきやすいでしょう。
趣味を仕事にするのが向いていない人
反対に以下のような人は、趣味や好きなことを仕事にするのは向いていないと考えられます。
- 趣味に取り組むのが好きなだけで、スキルアップにはあまり興味がない人
- 今の仕事が嫌なので好きなことをやりたいと考えている人
- 自分で考えて行動することが苦手な人
趣味を仕事にしたい場合は、なぜその仕事をしたいのかよく考えてみることが重要です。
「今の仕事が嫌だから」「別の仕事をしたいから」といった安易な理由で趣味を仕事にしても、理想とのギャップを感じ、すぐに辞めたくなってしまうこともあります。特にフリーランスになる場合は、スキルアップに興味がない人や、自分で考えて行動することが苦手な人は食べていけなくなる可能性が高いです。
なぜ趣味を仕事にしたいのか、その場合のデメリットは何なのかなどを、よく考えてから行動に移すことがポイントです。
趣味を仕事にしたい場合の3つのポイント
最後に、趣味を仕事にする際に知っておきたいポイントを3つ紹介します。これから転職を考えている場合は、目を通してみてください。
- 積極的に情報収集を行う
- いきなり趣味を仕事にせず、まずは小さく始める
- 実績作りに取り組む
① 積極的に情報収集を行う
一口に趣味を仕事にすると言っても、仕事の内容は職種によって異なります。
まずは自分が仕事にしたいジャンルで既に活躍している人の経験談を読んだり、SNSをチェックしたりして、仕事の内容について知識を深めることが重要です。カメラマンやデザイナーとして働く場合も、フリーランスとして働く、企業に所属する、アシスタントになるなど働き方は様々です。
積極的に情報収集を行い、仕事の内容や働き方などについて幅広い知識を得ておきましょう。
② いきなり趣味を仕事にせず、まずは小さく始める
趣味を仕事にするために突然会社を辞めると、思ったように収入が得られず、生活が不安定になってしまう可能性が高いです。
いきなり趣味を仕事にするのではなく、まずは休日などの空き時間を使って規模の小さな仕事に取り組んでみましょう。
例えばイラストが趣味である場合は、スキルマーケットでイラスト制作のサービスを提供したり、クラウドソーシングでイラストの仕事を受注したりすることがおすすめです。少しずつ収入を得られるようになってから、本業にできるかどうかを考えると良いでしょう。
③ 実績作りに取り組む
クリエイティブ系の仕事であれば、自分のスキルを証明するための実績が必要です。
実績作りと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、「どの程度のものが作れるのかをアピールするための材料」と考えると分かりやすいでしょう。
Web制作であれば架空のサイトを作る、イラストであれば特定のテーマに沿ったイラストを描くなどがおすすめです。実績作りには、仕事を始めた後のイメージが湧きやすくなり、転職後のギャップが少なくなる効果も存在します。
なおリユースショップのスタッフなど、職種によっては実績がなくても転職が可能です。趣味や好きなことを活かせる仕事は、想像以上に種類豊富です。ぜひ幅広い職種を検討してみてください。
本当に趣味を仕事にしたいのか慎重に考えることがポイント
この記事では、趣味を仕事にするメリット・デメリットや、事前に知っておきたいポイントを紹介しました。趣味を仕事にすることには「スキルアップしやすい」などの様々なメリットが存在しますが、良いことばかりではありません。
単に趣味として取り組んでいた際は楽しかったのに、仕事になったら日々プレッシャーを感じるようになり、趣味自体が嫌になってしまう可能性もあります。
いきなり趣味を仕事にしようとせずに、まずは小さくできることから始めて、向き不向きをよく見極めることが重要です。本当に趣味を仕事にしたいのか、慎重に考えてみることがポイントと言えるでしょう。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いたひと
福岡在住のフリーライター・編集者。趣味は観劇と美術鑑賞、猫と遊ぶこと。文化系からビジネスまで幅広いジャンルの記事を執筆しています。