突然ですが、皆さんは引用リツイート(引用RT)ってお好きですか?
Twitterでライターアカウントを運用し、趣味アカウントを含めれば5年のTwitter廃人歴をもつ私は、「引用リツイートって使い所は難しい」と感じてしまいます。というのも、引用リツイートに対してネガティブな印象を持つ人は少なからずいるからです。
実際、私も初対面のアカウントに対して軽率に引用リツイートしてしまい「フォロー外の引用リツイートはやめてください!」とリプ欄で怒られた経験があります。衝撃を受けて涙目になりました。
その経験から思うのです。楽しく平和なTwitterライフを過ごしたければ、引用リツイートについてちゃんと知るべきだと。
そこでこの記事では、引用リツイートの基本的なやり方と小技、「こんなときどうなるの?」という疑問や、トラブルを起こさないための注意点をまとめます。
※注:以下の内容は原稿執筆時点(2022年6月)のものです。最新のtwitterの仕様と異なる部分がある可能性があります。ご了承ください
Twitterの引用リツイートとは?
Twitterの『引用リツイート』は、コメント付きリツイートのこと。自分や他ユーザーの過去のツイートに対し、自分のコメントを付けてタイムライン(TL)に再ツイートしたいときに使用します。
引用リツイートの特徴は次のとおり。
- 引用リツイートに入れられるコメントは140文字まで
- 鍵アカウントのツイートは引用リツイートできない
- 引用リツイートすると、引用元の投稿者へコメントと一緒に通知される
ちなみにリプライ制限機能(返信できる人を投稿者が限定できる機能)を使用しても、引用リツイートは拒否できません。
Twitterでの引用リツイートのやり方
引用リツイートのやり方はとっても簡単。2つのやり方を紹介します。
【引用リツイートのやり方①】通常のやり方
まず通常の引用リツイートのやり方を説明します(画像は筆者の仕事用Twitterアカウントです)。
引用したいツイートの本文の下にあるリツイートボタン(赤矢印のアイコン)をクリックします。すると下図のように『リツイート』『引用リツイート』のボタンが表示されるので、「引用リツイート」をクリック。
コメントを追加する画面が出ます。引用したいツイートが下にくっついていますね。
あとは通常のツイートと同じようにコメントを入れ、『ツイートする』をクリックすればOKです。
こんな感じでTLに引用リツイートが投稿されます。
【引用リツイートのやり方②】リプライ(コメント欄)でのやり方
続いてリプライでの引用リツイートのやり方です(リプ欄に引用リツイート)。こちらはひと手間かかります。
まずは引用したいツイートの共有アイコン(赤矢印のところ)をクリック。選択肢のなかから『ツイートのリンクをコピー』をクリックし、引用元ツイートのリンクを取得します。
そしてリプライ欄へ移動し、コピーした引用元ツイートのリンクをペーストします。
上図の「https://twitter〜」がツイートのURLです。
あとは通常の引用リツイートと同じようにコメントを書き込んでください。この時点で引用元は表示されませんが、返信を押して投稿が完了すると表示はちゃんと引用リツイートになります。
知っていると便利な引用リツイート関連の小技
Twitterの検索コマンドを使うと、特定ユーザーや特定ツイートに対する引用リツイートだけを抽出できます。
特定ユーザーへの引用リツイートを検索する方法
まずは自分や特定ユーザーへの引用リツイートだけ抜き出して見る方法を2つ紹介します。
① 引用リツイート検索を使う:
引用リツイート検索」というサイトを利用する方法。検索したいTwitterID(@〜)を入力するだけで、そのユーザーへの引用リツイートだけ抽出してくれる。
② 検索コマンドを使用する:
Twitterの検索窓で「twitter.com/【TwitterID】/ -from:【TwitterID】」と直接コマンドを入力する方法(ここでの【TwitterID】は@なしで入力)
特定のツイートに対する引用リツイートだけ検索する方法
特定のツイートに対して、どのような引用リツイートがされているかをコマンド検索する方法です。
単に引用コメントだけ見たい場合は、対象ツイートの”引用リツイート数”をクリックしても見られます。ここで紹介する方法は、キーワード検索や期間指定などと組み合わせて検索したいときに使ってください。
① まずは調べたいツイートのリンクをコピーし、メモ帳などに貼り付ける
②URLの末尾が「https://twitter.com/〜〜/12345?s=12&t〜〜」のようになっているので「?」以降の文字列(ここでは「?s=12&t〜〜」の部分)を削除
③残った部分を検索窓に貼り付けて検索する
期間を指定して引用リツイートを検索する方法
特定ユーザーへの引用リツイートを、期間指定して検索する方法です。検索窓で次のようにコマンドを入力します。
twitter.com/【TwitterID】/ -from:【TwitterID】 since:yyyy-mm-dd until:yyyy-mm-dd
【TwitterID】は@不要。「since:」や「until:」のみでも検索できます。
特定キーワードを含む引用リツイートを検索
引用リツイートのうち、特定キーワードを含むものだけ検索する方法です。検索窓に次のようにコマンドを入力します。
twitter.com/【TwitterID】/ -from:【TwitterID】 (キーワード)
【TwitterID】は@不要。期間指定とも組み合わせできます。
「こんなときどうなるの?」な引用リツイートの疑問
続いて、引用リツイート関係で「これはどうして?」となりがちな疑問について答えていきます。
引用リツイートの検索がうまくいかない!?
小技で説明してきた引用リツイートの検索ですが、じつはTwitterIDでアンダーバー「 _ 」を使用しているアカウントはうまく検索できません。
なぜなら、Twitterにおいてアンダーバーは区切り文字扱いだからです。なんで区切り文字をID使用可にしたのかツッコミしかありませんが、仕様なのでどうしようもありません。
よって、拡散性を大事にしたい仕事用アカウントではアンダーバーの使用は控え、検索避けをしたいアカウントではアンダーバーを入れる…という使い方はできますね。
引用リツイートをされたくないときは?
「知らない人から引用リツイートされたくない!」って人もいますよね。
結論から書くと、この記事の執筆時点で公開アカウントのユーザーが他人からの引用リツイートを完全に防ぐ方法はありません。
せめてもの対策は、次の2つです。
- 鍵アカウントにしてリツイート・引用リツイートともに不可にする
- 引用リツイートしてくる特定アカウントをブロックする
また解決にはなりませんが、通知設定でフォロー・フォロワー以外を非通知にし、知らない人の引用リツイートは最初から目に入れないのも対処法の1つです。
私もかつて意図せずバズったときに、途中からあまりに心を抉られる引用リツイートが増えたため一時的に非通知設定にしました。
鍵アカウントにできないなら、せめて徹底無視で嵐が去るのを待ちましょう。通常のバズなら、何も反応しなければ1日くらいで収まります。
引用元のツイートが削除されたら表示はどうなるの?
引用リツイートの引用元が削除された場合、引用元があった部分に「削除されました」と表示されます。
自分の書いたコメント部分は残ります。
ちなみに引用元を消されては困るからと対象ツイートのスクショを貼り付ける人もいますが、この方法は著作権侵害の判決が出ています!(参考:東京地方裁判所令和3年12月10日判決)。
仲間内でふざけてやる分には許容されるでしょうが、他人への批判目的でスクショを使うと足元を救われるので気をつけてくださいね!
引用リツイートをさらに引用リツイートしたら表示はどうなる?
簡単にいうとマトリョーシカのようになります。
1回だけの引用リツイートはこの表示。さらにこれを引用リツイートすると、下図のようになります。
引用の引用元は表示されません。
そのため引用の引用を繰り返すと、掘っても掘っても最初のツイートへ辿り着けない入れ子構造のツイートができ上がります。
途中で引用が分岐すると、もう意味がわからないツイートの塊になっちゃいますので、引用の引用はほどほどに。
通知と引用リツイートの数が合わないのはナゼ?
リツイート・引用リツイートともに投稿者へ通知されますが、たまに実際の数(引用リツイート数の表示)より通知の数が少ないときがありませんか?
原因は鍵アカウントからの引用リツイートです。
フォローしていない鍵アカウントからの引用リツイートは通知に表示されず、数だけカウントされます。
コメントで何を言われているかわからないので、とっても居心地が悪いですよね。しかし、公開アカウントのまま鍵アカウントからの引用リツイートを避ける手立てはないのが現状です。
どうしても鍵アカウントからの引用リツイートが嫌な場合は、次のような鎖国スタイルしかないでしょう。
- 自分を鍵アカウントにし、フォロワー以外の鍵アカウントから見られない状態にする
- 見知らぬ鍵アカウントのフォロワーをブロックしていく
仕事用アカウントのように鍵垢にできない場合は無視一択です。
引用リツイートを使うときの注意点
「コメント付きで投稿者へ通知が飛ぶ」「投稿者が制限できない」ゆえに、引用リツイートはリプやただのリツイートより火種になりやすい厄介な性質をもつ機能です。
注意点をまとめておきます。
引用リツイートは非表示にできない
ただのリツイートの場合、フォローしている人ごとに非表示設定ができますよね。
しかし、引用リツイートは非表示の対象外。なぜなら通常のツイートと同じ扱いだからです。
ミュートワード設定くらいしか避けようがないため、キャンペーン応募などで引用リツイートをするなら頻度はほどほどに。
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引用リツイート→「うざい」「やめて」「迷惑」と感じる人は意外に多い
引用リツイートで検索すると「引用リツイートは嫌い」「反応に困る」とネガティブな印象を持っている人も少なくありません。
不人気の理由としては、やはり投稿者にコメント付きで通知が飛ぶことが大きいでしょう。引用リツイートされた経験がある人はご存知かと思いますが、通知欄ではリプライと似たような表示になります。というか、感覚としてはほぼリプライ。
- 引用リツイートした側:リツイート感覚でやってる
- 引用リツイートされた側:知らない人から急にリプライが来た
独り言感覚で引用リツイートしたら投稿主からリプがきてビックリ、なんてことも。
「引用リツイートはすべて嫌だ」と感じる人も少数派だとは思いますが、認識の差が出やすい機能だとは覚えておきましょう。
ネガティブ意見の引用リツイートはとくに注意
大切なことなので何度も言いますが、引用リツイートのコメントは相手に通知されます。
つまり、引用リツイートでの物申しは真っ向からの攻撃であり、果たし状と同じです。
実際、私が趣味アカウントでバズってしまったときは、批判コメントの引用リツイートをしてくるアカウントには腹が立ちましたし、傷つきました。
1つ目、2つ目には反論していましたが、束になってくるとそんな気持ちもなくなります。SNSで批判するなとは言いませんが、ネガティブなコメントで引用リツイートをするときは、せめて「生身の人間が向こう側にいること」を少し意識して欲しいと思います。
引用リツイートとリツイートはうまく使い分けよう
使い勝手の難しい引用リツイートですが、他人からの賛同コメントや褒め言葉はどんな形でも嬉しいものです。
ツイート内容や投稿作品へのポジティブな引用リツイートを、投稿者がお礼のリツイートをするシーンもよく見かけます。
- 付けたコメントは引用元に通知される
- リツイートと違ってTL上で非表示にはできない
- 引用リツイートの可否は制限できない
上記の特徴をよく理解し、リツイートは”ただの拡散”、引用ツイートは”ポジティブな補足+拡散”のようにうまく使い分け、平和なTwitterライフを楽しみましょう!
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※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いたひと
メーカーで技術職として10年勤務した後、退職。現在はフリーライターとして活動中。夫と子供2人の4人暮らし。読書・ゲーム・マンガ関係の推し事と資産運用が趣味です。金融や理系資格に関する記事を中心に執筆しています。こちらで体験レポート記事も書いてます。