今回は「SDGsって何?」という方のために、このキーワードを解説します。SDGsは、今や世界が取り組む課題です。一体どんな取り組みをしているのか、その実例も一緒にみて行きましょう。

※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。

SDGsとは? ドドンと図解でわかりやすく

SDGs わかりやすく解説 01
SDGs わかりやすく解説 02
SDGs わかりやすく解説 03


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SDGsって、最近よく耳にしたり、目にしたりするわよね。
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分かる分かる! そう思っている人は多いんじゃないかな?

テレビのニュースではもちろんだけど、街中でもSDGsのシンポジウムとか、イベント告知を目にすることが増えたよね!
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ところで、SDGsってどういう意味なの??

「Sustainable Development Goals」の略称

「Sustainable Development Goals」の略称

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SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のことよ。SDGsと書いて、「エス・ディー・ジーズ」と読むの

噛み砕いて説明すると、「世界にある課題を、世界で解決するための目標」といったところかしらね。

SDGsは2015年に採択されたわ。当初はほとんど注目されていなくて、地味な感じでやってたの。でも、事件が起きるのよ。
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事件!? なになに?
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2017年に開催された「ダボス会議」という政治経済のリーダーズ会議があるんだけど、知ってる?

そこで「SDGsに取り組むことで12兆を超える経済価値と、3億8,000万人に雇用が創出される」という推計が発表されたの!
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12兆ドル! 日本円にして1,200兆円!
※1ドル=100円の場合
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日本の企業はね、みんなこれに驚いて「SDGsへ取り組もう!」と、関心を持つようになったのよ。
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なるほどね。SDGsってキーワードが突然広まったのも、そういうきっかけがあったからなんだ。
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そういうこと。SDGsへ取り組むことが経済的にプラスになるなら、企業も取り組まないわけにはいかないと言われているの

これから就職活動を始める学生なども、入社後にはSDGs何らかの形で関わることが多いんじゃないかしら。だから、今後は就活においても、SDGsは重要ワードになるわね。

SDGsは、社会的なイメージにも影響を及ぼすものになってきているの。「SDGsに取り組んでいる」というだけで、世界へのビジネス展開もしやすくなるわ。

一方、取り組んでいなければ「社会的責任を果たす意欲がない」と、マイナスイメージを与えてしまう可能性がある。会社の経営、ブランディングにも大きく関わってきているのが、SDGsなのよね。

国連サミットで採択された“目標”

国連サミットで採択された“目標”

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SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されたの。参加しているのは国連加盟の193か国よ。

ここで掲げた国際社会共通の目標は、2016年から2030年の15年間で達成していこうって話になっているわ。

前身であるMDGsとの違いをわかりやすく

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あの、MDGsっていうのを聞いたことがあるんだけど……。SDGsとは何が違うの?
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簡単にいうと、MDGsは開発途上国向けの目標、SDGsは先進国も含む開発目標といったところね。
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MDGsは開発途上国向けの目標だったんだ!
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MDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標)は、貧しさに苦しむ国々の課題解決を目標にしたものだったの。

例えば、貧困や飢餓の撲滅、初等教育の普及、乳幼児死亡率を減らす取り組みなどが目標に掲げられていたのよ。
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なるほど。じゃあ、あまり先進国には直接関係のない内容だったのね。
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そうね。2000年に採択されたMDGsは、2015年までに達成すべき目標として、8つの課題を挙げていたんだけど……

このMDGsの目標は、あくまで開発途上国向け。だから民間企業の関心が低くて、結局関わるのは外務省ばかりになってしまったの。民間の参入へと結びつけることができなかったというわけね。
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民間が参入しないといけないのはなぜなの?
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資金面や技術面で、民間企業が入ってくることはとても大切なのよ。目標達成には必要な開発が必要だからね。でも、実際は政府中心の取り組みになってしまったのよ。

MDGsが目標達成年として掲げていた2015年。新たに採択されたのがSDGsなの。これまでのMDGsと違って、取り組む課題は開発途上国に限らず、先進国にも関係のある内容を大幅に追加したわ。例えば、ダイバーシティや環境問題などね。

見てみると分かるけど、全世界の人が“自分ごと”として取り組めるような、身近な課題もたくさん設置されているわ。
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SDGsは、民間企業の参入も進んでいるのよね。
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SDGsになって、政府以外の企業、投資家などにもアプローチ。そして、さっき説明したように、ダボス会議で「経済価値がある」と発表されたことで、経済界も「SDGsを取り入れよう」という機運が高まったのよ

主に経済界が盛り上げたことで、最近では市民レベルでもSDGsが注目されていて、認知度は高まりつつあるわ。大手企業に比べて、中小企業の認知度が低いのはまだまだ課題だけれど。
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そうなのね。で、SDGsではどんな目標が掲げられたの?

17の目標と169のターゲット

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MDGsが8つの目標だったのに対し、SDGsは17の目標と169のターゲットを設定したのよ。その内容を具体的に見ていきましょうか。

17の目標がSDGsの軸

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17の目標がSDGsの軸になっているのね!

どんな目標が掲げられているんだろう。

1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう

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貧困や飢餓など、MDGsから引き続いて取り組んできた内容も含まれているけど、「10. 人や国の不平等をなくそう」とか「11. 住み続けられるまちづくりを」など、先進国でも取り組むべき項目も含まれているわ。
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環境破壊や人権問題、貧富の格差など、日本でも取り上げられることが多いトピックスだものね。
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そうね。一応2030年までの達成目標だけれど、急いで対策しなければいけないものもあるの

中でも環境問題、地球温暖化は早急に対策したければいけない課題よね。だからこそ、一般企業や市民のサポートは本当に欠かせないのよ。
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確かに、これらすべてを国や自治体が行うのは限界があるわ。また、「11. 住み続けられるまちづくりを」などは、ニーズが地域によって違うものね。これからは市民レベルでも考えていかなければいけない内容ね。

より具体的な目標を示した169のターゲット

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SDGsではね17の目標だけでなくて、169のターゲットというものも定めているの。
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17の目標だけでも多いのに、ターゲットは169!?
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例えば、1番目の目標「貧困をなくそう」では、あらゆる形態の貧困に終止符を打つために、5つのターゲットが設定されているわ。ターゲットの1つ目を見てみると――

「2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」

こんなことが書いてあるの。
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より具体的な目標が書いてあるってこと?
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そうとも言えるわね。しかも、もっと細かく232の指標も設定されている。さっき紹介したターゲットの1つ目には、「国際的な貧困ラインを下回って生活している人口の割合」という指標も設定されているわ。

これは、具体的にこの割合を減少させましょうという、文字通り指標になるものなの。この数値を削減するために頑張りましょうってことね。

このターゲットや指標は、総務省ウェブサイトにあるPDFでも確認できるわよ

※総務省ウェブサイトの該当ページはこちら

今、SDGsが注目されている理由をわかりやすく

今、SDGsが注目されている理由をわかりやすく

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ダボス会議によって、日本では注目が集まったみたいだけど、今話題になっている理由って、本当にそれだけ?
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あのね、実はSDGsは、定期的にモニタリングも行っているの
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モニタリング?
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目標は達成しなければ意味がないでしょ。だから、定期的に途中経過を報告するのよ。

その達成状況を共有するフォーラム(HLPF)が、2018年7月に行われて、各国の状況が明らかになったの。日本は「SDGs日本モデル」を世界へ発信したのよ

このSDGs日本モデルとは、以下の3つ。

1. 自治体主導の官民連携のパートナーシップによる地方創生

2. 企業・金融の力を生かした社会的投資の拡大とイノベーション

3. 世代、ジェンダーを超えたパートナーシップによる住民が主役となるSDGsの推進
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「官民連携」とか、「企業・金融の力を生かした」とか、民間企業を参入させたい思いが伝わる!
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そうなのよ。29の自治体をSDGs未来都市に選定したりもしているんだけど、 地方自治だけでなく、民間への働きかけにも注力しているのが伺えるわよね

ただ、そうはいっても「SDGsって何?」って企業も多いから、“SDGs Communication Guide”というガイドを、株式会社電通が発表したのよ

実際、「SDGsに取り組みましょう!」って言っても、「何を?」ってなるから、企業がSDGsに取り組む際に留意すべきポイントを整理したのね。このような活動が積み重なって、民間企業とSDGsがフレンドリーになるつつあるというわけなの。

SDGs実際の取組み

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ココまでSDGsがなんなのか分かってきたんだけど、実際の取組みではみんなどんな活動をしているのかな?

例1:ユニバーサルデザイン

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例えば、ユニバーサルデザインも、SDGsに当てはまる取り組みの一つよ。

ユニバーサルデザインへの取り組みは、「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」「10. 人や国の不平等をなくそう」「11. 住み続けられるまちづくりを」「12. つくる責任 つかう責任」の4つの目標に当てはまるわ。
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すでに取り組んでいることが、SDGsに当てはまることもあるのね

例2:安全な情報通信

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私たちの生活には欠かせないインターネット通信だけど、安全な情報通信環境を整えることも、SDGsの取り組みのひとつよ。
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最近はIoTサービスとかも普及してきているから、より情報漏えいとかシビアに考えなきゃいけない時代よね。
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そうなの。IoTデバイスがますます増える時代だから、安全な通信環境を準備することはマストよね。

安全な通信環境を整えることは、「8. 働きがいも経済成長も」や、「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」などに関わってくるわ。

例3:化粧品会社の女性教育支援

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化粧品会社のコーセーの例を見ると、タンザニア女性支援なども行っているの。
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化粧品は主に女性が使うことが多いから、女性を支援する取り組みをおこなっているかしらね。
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そういうことでしょうね。他にも、SAVE the BLUEプロジェクト、CO2削減、スキンケアによるアレルギー予防など、企業としてできることをSDGsの取り組みに移しているわ。
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SDGsの目標を眺めながら、「企業にできることはなにか」と、取り組む内容を決めていくのもいいわね

SDGsは、あなたも取り組むべき課題

SDGsは、あなたも取り組むべき課題

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事例を見ると、SDGsで取り組んでいることは、自分の身近な問題なんだなと思ったわ。

調べてみると、SDGsに取り組む企業は本当に増えているのね。

※外務省ウェブサイトの該当ページ(事例を紹介)はこちら
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本当にそうね。私たちの生活に身近な問題も、SDGsに当てはまることが多いのよ。

SDGsは、普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」という約束を掲げているの。なにかの目標達成の裏で、泣いている人がいないようにと、配慮する気持ちが込められているわ。

また、「6. 安全な水とトイレを世界中に」などは、日本で問題になることはほとんどないけれど、世界の貧困地域では、とても重要な課題よ。

日本は先進国として、困っている国を助けなければいけない立場にもある。日本の一人ひとりが考えて、諸外国地域にも働きかけていけるといいわね
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今日聞いたことは一度で覚えきれないほど盛り沢山だったけど、SDGsを身近に感じられるようになったよ!

また勉強して、わからないことが出てきたら教えてね!


この記事を書いたひと


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