こんにちは。図解デザイナーの志水です。
図解を活用して、コラムやブログなどの記事に挿入する素材、セミナーや営業用の資料やホワイトペーパーなどを制作するお仕事をしています。
JOBSTORYさんにて「図解・資料作成」をテーマにコラムを書かせていただき、今回で4回目、ラストになります。
今回のテーマは「プレゼン資料における伝わる配色」です。
プレゼン資料は、パッと見た時のわかりやすさが必要なので、配色はかなり重要な要素です。
「でもどうやって色を付けたら良いのか…」とお悩みの方は、ぜひ今回の記事を読んで、資料のレベルアップを目指しましょう!
こんなプレゼン資料、つくっていませんか?
例えば、プレゼン資料の中にこんなページがあったとしたらどうでしょうか。
↓↓↓↓
せっかく色や図を用いて説明しているのに、なんだかごちゃごちゃしているような印象を受けませんか。
これ、配色が問題なんです。
配色のルールを知ろう
先程の資料、配色ルールを踏まえて作り直してみると、一例ですが以下のようになります。
↓↓↓↓
すっきりしてパッとみた時にわかりやすくなりましたよね。
では、どのようなはい配色ルールに基づいて作ると良いのか、解説していきたいと思います。
プレゼン資料に使う色は3色が基本
プレゼン資料における配色のポイントは、以下の3つです。
①カラフルにしすぎないこと
⇨カラフル過ぎると、どこに注目して良いかわからなくなるため
②色の使い方を統一すること
⇨統一感がないと、資料に素人感がでてしまうため
③彩度の高すぎる色は避けること
⇨彩度が高いと、PC画面で見るのに向かないため。原色はできるだけ避けましょう
これらを意識することで、まとまりのある資料になります。具体的な方法ですが、色の役割を決めて3色に絞るのがおすすめです。
3色の役割は以下のように分けましょう。
・ベースカラー:主に文字に使う基本の色
・メインカラー:見出しやボックスの背景などに使用する色
・アクセントカラー:特別強調させたい箇所に使う色
このように、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを決めることが重要です。
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3色の選び方
では、資料に使用する3色の選び方を説明していきたいと思います。
ベースカラー
文字に使用する色のため、特に理由がない限りは黒か濃いグレーを選びましょう。
背景色が白の場合は、コントラストが強くなりすぎないよう濃いグレーを選ぶと、目に優しいのでおすすめです。
メインカラー
メインカラーは、プレゼン相手に最も印象が残る色です。
自社のロゴやHPに使われている色から選ぶことで、世界観をつたえることができます。
また、色のイメージから選ぶという方法もあります。
例えば、「環境」がテーマのプレゼンであればナチュラルさを演出できる緑を選択したり、「30代女性向け商品」がテーマのプレゼンであれば、落ち着いたピンクや高級感のある紫を選択することができます。
アクセントカラー
アクセントカラーは、メインカラーに対して色相環で反対側付近にある色を選ぶのがおすすめです。
色相環とは以下のようなものです。
きっちり真反対にある色を選ぶ必要はないですが、メインカラーに対して反対側付近を選ぶことで色のコントラストをつけることができ、アクセントカラーを目立たせることができます。
3色以上になりそうな時は
資料の色を3色に絞りましょうという説明をしてきましたが、どうしてももっと色を使いたい!変化をつけたい!と思った場合のコツをお伝えします。
それは、「メインカラーの彩度・明度を調節する」という方法です。
メインカラーを基準に、彩度や明度を調節することで、統一感が損なわれずに変化をつけることができます。テクニックとして知っておくと使えますよ。
配色がいつも同じになってしまう時は
好きな配色が決まると、ずっと同じ配色のまま、代わり映えのない資料になってしまう…という方におすすめの方法があります。
それは、配色ツールを使用すること。
直感的に利用できるオンラインツール「Adobe Color (https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel)」を使ってメインカラーを選んでみましょう。メインカラーを選んだのちに、補色をクリックすると、自動的に反対色にあたる色を抽出してくれます。
まとめ
今回は、プレゼン資料における伝わる配色についてお話ししました。
たくさん色を使ってしまいがちですが、3色に絞って使い分けることを意識すれば、統一感のある見やすい資料になること間違いなしです。
本記事を含めた全4回のコラムで、ぜひみなさんのプレゼン資料レベルアップのお手伝いができていたら嬉しいです。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いたひと
図解・資料作成デザイナー。メーカーでエンジニアとして4年間勤務ののち、フリーランスに。”作り手の想いを正しく届けられるデザイン”をモットーに日々仕事をしています。