※記事中の素敵な画像はすべて、原稿をお願いしている
FUJIさんのinstagramアカウントで投稿されたものをお借りし、
使用しています!
こんにちは、FUJIと申します。
私は雑貨店で商品の品揃えや開発を企画する仕事をしています。学生時代から文房具やインテリア雑貨が大好きで、好きが高じて現在の職業に就きました。仕事の傍ら趣味の文房具を中心に雑貨のある暮らしをSNSで発信しているごく普通の社会人です。
文房具への興味関心
ところで皆さん、文房具は好きですか?
「大好き!たくさん買っちゃう」「そこそこ興味あるよ!」という方も多いと思います。また「文房具!?興味ないし100均ので十分」「家にあるもの使うし全然大丈夫」なんて方も当然いらっしゃると思います。
人それぞれ趣味・嗜好は違うし、どんな意見でも全然否定しません。
でもお洋服に少し気を使うように、文房具に少し気を使ってみるのをおすすめいたします。
便利で機能的で仕事や勉強が捗ったり、おしゃれな物を使用していて他人から良く見られたり・・・。つまり、気を使わないよりは少しだけ良いことがあるかも知れないと私は思っています。
文房具に仕事も私生活もどっぷりな私がこれから3回にわたって、「文房具にこだわったら少しだけ幸せになれるかも知れない・・。」というお話をさせて頂ければと思います。
文房具を好きになったきっかけ
私が文房具に興味を持ったきっかけは中学生になった頃です。
今までは親が買ってきてくれたものを使っていたのですが、初めて自分で大きな文房具店に買い物に行ったときにそれは始まりました。
そこで出会ったステッドラーの製図シャープペンに衝撃を受けたのを今でも覚えています。
まさに一目ぼれでした。
重厚感を感じるボディ・メカニカルな雰囲気を醸し出すデザイン・その書き心地・・・。
中学生だった自分にとっては少々高いお買い物でしたがすぐにハマってしまいました。今でも中高生の間では普通のシャープペンよりお値段が高いにも関わらず、機能的にもデザイン的にも優れた製図シャープペンは大人気なんです。
1本3,000円以上するような高額なシャープペンが学生に大人気だったりもしています。
第1回目のテーマは「文房具の今」について
文房具は毎日使うもの、世界中の人が使うものですからその歴史は古く、日々進化しています。また時代によって流行も変わっています。
国や気候・暮らし方、働き方、文化、趣味嗜好が違えば当然文房具に求められる機能や意匠も変化しますよね。
日本ではパイロットやぺんてるなどの老舗メーカーから新興メーカーまで数多く存在し、その機能性の高さから海外の人からも人気があります。やはり日本の技術の高さは誇らしいですね!
このように進化を続ける文房具ですが、実は日本国内の市場は縮小してきています。
その要因はいくつかあって、少子化による学童人口の減少・会社での支給が少なくなるなどの法人需要の減少・デジタル化が進み紙製品や事務用品の需要が減少していることなどが挙げられます。
こういった要因で全体的には市場が縮小している文房具ですが、一方で個人需要は増加しています。
「文具女子博」などのイベントでは女性中心に多くの人が詰めかけ、大行列になるなど人気を博しています。「文具女子」なる言葉も浸透して盛り上がっていますね。
先ほど述べたように、学生が機能やデザインにこだわったシャープペンを買い求めるような事例や、会社員が自分にとって使いやすく管理しやすい手帳を買い求めたり、趣味でイラストや絵を描いたり、個人の趣味嗜好に合った文房具を買い求める人が増えてきている背景があるからです。
今や、女性が社会で活躍するのが当たり前の時代です。
それにより、今まで男性向けのものが多かった文房具の世界に、女性向けにおしゃれで華やかな、デザインにこだわった商品が増えてきていることにつながっています。
渋谷パルコやヒカリエなどの商業施設に文房具メーカーの「Marks」や「DELFONICS」の直営店が出店し女性の支持を集めています。
このように個人需要の多様化によって、働く女性の為に作られた文房具や、子育てしながら働く女性に使いやすいもの、受験生に向けて勉強タレントが監修したものなど様々な立場の人に向けて多くの機能やデザインの文房具が日々開発されています。
多種多様な文房具が販売されているわけですから、その中から自分にとって使いやすい機能を備えているもの、自分の好みに合うデザインの文房具を見つけることがきっとできると思います。またそれを見つけることが出来たら必ず自分の生活に利便性と潤いをもたらせてくれるでしょう。
文房具のファッション化
文房具に求められる機能は、書く・記す・消す・貼る・切る・綴じるなど様々なものがあります。これらの機能を果たす目的だけであるならば100円均一ショップなどで十分対応できるものが多いのではないでしょうか?
実際に家で使うペンやハサミなど100円均一ショップで購入したものを使われている方も多いと思います。それで十分機能を果たすわけですから問題ないのです。
ところがそれをビジネスのシーンで使用したり、学校で使用したりするときにもう少しこだわったもの・色やデザインが良いものを使って周囲の人から「あの人いいもの使っているね」と思われたい願望も出てきます。
ビジネスシーンであれば「あの人仕事出来そう」と見られたり、学校であれば友人に「それかわいいね」と言われたら嬉しいのではないでしょうか。
いい時計を身につけ、いい靴を履いてステータスを表現するように文房具にもそういったファッション的要素があります。ファッション的要素があるということは当然TPOも考える必要が出てきます。
学校使いでお気に入りのキャラクターの文房具を使用するぶんには良いですが、ビジネスシーンではキャラクター文房具は適しませんよね。私もビジネスで使う文房具、特に手帳や名刺入れ、ペンなどはシックなカラー・デザインのもので本革やメタルなど良い素材のものを使用して安っぽく見られないよう、落ち着いた雰囲気と清潔感、こだわっている感を出すように意識しています。
お取引先様に与える印象を少しでも良くしたいですからね!
このようにビジネスでは革素材の落ち着いたカラーの文房具、ボディが金属製など少し高級感のあるペンなどの使用が好まれます。学校や自宅使いではお気に入りのデザインのものを使って気分を上げたり、友人からカワイイねと言われたい需要があります。
お気に入りの靴や洋服を着て気分を上げるように文房具もお気に入りのものを見つけて楽しむのはいかがでしょうか。
SNSやインターネットで「見せ合う」時代の到来
文房具は人それぞれ自分の個性を表現できるツールでもあります。
老舗ブランドで落ち着いた雰囲気が好きな方、キャラクターが好きな方、ナチュラルな雰囲気のものが好きな方、好みは人それぞれ違います。
SNSを通じて自分の書いた手帳やノートを見せ合う新しい行動が行われているのはご存知でしょうか?
今やお気に入りの文房具だけでなく、きれいに書いたノートや手帳などを作品のようにSNSにアップして楽しんでいる方が多くいらっしゃいます。
#手帳タイム
#手帳好きさんと繋がりたい
#マイノート
#勉強垢
などのハッシュタグが流行っていますのでぜひ見てみてください。きれいな字でカラフルに書かれた勉強ノートや手帳を見るとほれぼれしてしまいますね。
一つの作品のような感覚で、SNS上で見せ合いシェアする。今、文房具の新しい楽しみ方が生まれています。
ノートをきれいにカラフルに書くペンや、マスキングテープ・スタンプのようなデコレーショングッズも人気を博しています。
文房具自体のデザインもおしゃれで、かわいいものが増えてきています。
書いたもの、作ったものをSNSにアップするなど文房具のファッション化・見せる化が進んでこだわりの文房具の新しい需要が生まれています。もうすでにこだわっているよ!という方も多いと思いますが、まだ文房具の魅力に浸かっていない方は一度自分好みの文房具を探しに文房具店や雑貨店に足を運んでみてはいかがでしょうか?
きっと文房具の魅力にどっぷり浸かって「文房具沼」にはまってしまうかも知れません。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いたひと
雑貨屋さんの裏方。「雑貨を通じて人生を豊かに」することをlifeworkに掲げています。文房具、インテリア、キャラクターなど。Instagramで雑貨のある暮らしを発信中。