※記事のトップに使用している写真:トレファクスポーツで取材中の僕
JOB STORYをご覧の皆様、こんにちは!
キャンプの世界でライターや製品企画、イベント企画など「キャンプ」を軸に様々な仕事をしている佐久間亮介(通称さくぽん)です。
前回の記事「キャンプに関わる仕事にはこんなものがあります!企業への就職編」はご覧いただけましたでしょうか?
メーカーさんに入ってプロダクトデザインをしたり、キャンプ場という自然・フィールドでキャンパーさんを迎える仕事など、主に企業に勤める形でキャンプを仕事にしている職業を紹介しました。
今回は、主にフリーランスとして、クリエイティブな仕事を行っている職業をまとめて紹介します。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事①】フォトグラファー
※写真提供:猪俣慎吾(アウトドア雑誌などで活躍するフォトグラファーさんです)
キャンプシーンを切り取るフォトグラファーの仕事。
主な活躍場所は、雑誌などのメディア。広告現場やアウトドアブランドのカタログ撮影などで必須の職業です。
「キャンプ」が軸にあるので、その撮影のほとんどは野外。太陽の光や木々の影など、自然にあるものをどのように受け取って、写真に反映させていくのか、フォトグラファーさんならではなの苦悩やクリエイティブがあります。また、近年は動画の需要も急増。写真とともに、キャンプを「絵的」に伝えるプロフェッショナルな役割を担います。
雑誌やウェブでも、1枚の写真でぐっと惹きつけられる瞬間ってありますよね?伝えたいことを1枚(ときに複数)の写真で伝える仕事です。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事②】ライター
キャンプを「言葉」で伝えるプロ。それがライターです。一応僕もライターの端くれとしてお邪魔させていただいております。
フォトグラファー同様に、雑誌やウェブメディアなどが主戦場になります。キャンプのHow toから、ギアのレビュー、イベントレポートやインタビューなど、その形式は様々です。単価はまちまちですが、フリーランスとして最も始めやすい仕事かもしれません。
個人的に思うのは、自分が書きたいことを書くことと、仕事として依頼を受けた案件をきっちりと書き切ることの間に実は大きな差があるなっと感じます。って、プロのライターさんからすれば当たり前かもしれませんが・・・。
ちなみに僕のtwitterアカウントのプロフィールはこんな感じです。
ライターをメインに、TPOで様々な肩書を使わせてもらっています。全部キャンプに関わるものです!
【キャンプに関わるフリーランスの仕事③】編集者
そして、ライターと親しい存在なのが編集者。雑誌では誌面構成を考え、ラフを描き、そのコンテンツを伝えるためには、どのような素材(写真やイラスト、原稿)があれば企画がなりたち、素材をどのように配置するのか最適なのかを考え、デザイナーさんへ依頼をします。
ライターが書いた原稿を、最初に読むのも編集者の仕事です。客観的な視点をしっかりと保持しつつ、その原稿を写真(やイラストなど)と組み合わせることでより良きものに仕上げていきます。
あまり目立つ存在ではないのかもしれませんが、めちゃくちゃ大切な存在で、言ってしまえばチームリーダーのようです。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事④】イラストレーター
キャンプをイラストで伝える仕事をするのがイラストレーターさんの役割。
雑誌やパンフレットなどがその活躍の場になります。写真+文章だけでは伝わりきらないことや、文字だけだと難しいこともイラストを組み合わせるとすんなりと入ってくるからびっくり。
文字を担当する身としては、文字で伝えるのが難しいなと思うことをイラストでわかりやすく説明されたとき、ちょっぴり悔しさを感じることも。雑誌や書籍でもイラストがあるのとないのとでは、印象が結構変わるのではないでしょうか?
雑誌のほか、テントや焚き火台などのアイコン作りなど、様々な場所で見かけるイラストですが、キャンプのイラストだけで食べていくのは難しいのが現実だそうです・・・。違う何かと組み合わせるのがポイントでしょうかね。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑤】フードスタイリスト
アウトドアと料理の楽しみは切り離せないほど密接な関係。
雑誌を見ても、ほぼ必ず料理についてのコンテンツが載っているかと思います。キャンプや登山など、道具が限られたorキャンプだからこそ使える道具で作るアウトドアご飯のメニューを考案するのが仕事の一つ。
上手な方は、キャンプであまり水道が近くにない状況下や限られた熱源、炭火、焚き火などを駆使したレシピを考案していて、月並みな言葉かもしれませんが、クリエイティブだなぁって感じます。
王道のダッチオーブンレシピに続き、スキレットやホットサンドクッカーを使ったレシピ、BBQ料理など。キャンプやアウトドアに彩りを加えてくれるご飯。テレビ番組への企画協力や、企業の広告撮影現場でのフードスタイリングの仕事もありますね。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑥】デザイナー
雑誌のデザインのほか、キャンプ場のパンフレットや場内マップのデザインなどもその仕事の一つでもあるデザイナーのお仕事。
見やすいレイアウト、適切な情報量、フォントや配置などなどデザイナーのセンスや経験値から導き出される誌面レイアウトは、読み手の印象をがらっと変えます。誌面やパンフレットのほか、ロゴやステッカーのデザインを手掛ける人も。
フリーランスとして案件を受注しながら働く人もいれば、企業に在籍して、その企業が扱うブランドのカタログやチラシなどのデザインを担当する方もいます。イベントのチラシデザインなんかも。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑦】ウェブデザイナー
今や必要不可欠となったHPを手掛けるウェブデザイナー。
CSSやhtmlを駆使してコーディングを行ってHP制作をする仕事や、そのデザインをどのように形成していくのか、など大きな役割を担います。
キャンプ場のHPやイベント特設ページの制作などがその仕事例。今や人気のキャンプ場は、HPのUIやUXもしっかりと整備されていて、ウェブについて専門的に考える場面はとても多くなってきています。すでにスキルがあれば、比較的フリーランスになりやすいでしょう。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑧】スタイリスト
雑誌やアウトドアブランドのカタログ制作、広告などにおいて、ウェアやギアのスタイリングを担当するスタイリストさん。
スタイリストさんがいるといないのとでは天と地ほどにクオリティが変わると僕は思います。
ファッションセンスやキャンプギアに精通していたり、メーカーの担当者と関係性があることなど、すぐになれる職業ではないものの、華やかな印象があって憧れている人もいるのではないでしょうか?
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑨】PR・広報
プレスリリースの配信や展示会の企画・招待などを行う仕事。あまり馴染みがないかもしれませんが、実はフリーランスが多い職種でもあります。
モデルやアイコンとなるアンバサダーを発見したり、つないだりする役割を担っています。內部で広報を持っている会社もたくさんありますが、外部に委託している場合は、フリーランスが受注していることが多いです。しかし、スタイリストさん同様に、コネクションなどがないと実際になるのは難しいかもしれません。
【キャンプに関わるフリーランスの仕事⑩】ディレクター
編集者の役割と近しいディレクター職。あまり聞き慣れないかもしれませんが、たとえばテレビの撮影では、ディレクターさんが現場を取り仕切って回していますよね?
同じ様に、それがキャンプギアのカタログ撮影の現場になったり、広告の撮影になったりと、様々な現場でディレクター職の方が現場を仕切っています。
イベント企画やプロダクトの企画、ディレクションなどもその範囲内に入りますよね。簡単になれる職業ではないかもしれませんが、キャンプの世界の奥深くに入っていくと、実はここもかなりおもしろいのではないかと、佐久間個人としては感じています。
まとめ – 僕が思う「キャンプを仕事にする上での3か条」
以上、「キャンプ」を軸に、フリーランスで仕事をこなす職業を紹介してきました。僕が思う「キャンプを仕事にする上での3か条」はこんな感じです。よろしければ参考にしてください!
佐久間亮介が思う
キャンプを仕事にする上での3か条
その一
当たり前ですけど、キャンプが好きであること。そして、キャンプの中でも何かに特化した強みを持とう
その二
キャンプの仕事は、野外で行われることが多く、運転も長時間になりがち。身体が資本。体力を付け、体調管理にも気をつけよう
その三
キャンプ以外の場面でも通用するような、得意とする軸を持とう(僕の場合文章でした)
前編後編通して、様々なキャンプにまつわる仕事をしてきました。
過去の実績をもとにすぐに転職できるものもあれば、少しずつスキルを身につけていくものもあるかと思います。
キャンプ好き・アウトドア好きの皆さんからの門扉は、いつでも開かれているかと思いますので、ぜひ、キャンプを仕事にすることに挑戦してみてください。
※ちなみにこちらのサイトを運営するリユースショップのトレファクさんでは、ただいま中途スタッフも募集中です。詳しくはこちら
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
佐久間亮介さん連載記事
さくぽんが思うキャンプの仕事の現在形
この記事を書いたひと
「キャンプ」を軸に、ライター、モデル、イベント企画などを行うフリーランス。通称さくぽん。2020年秋には、テンマクデザインより自身がデザインに関わった「ガレージテント」を発売予定。