リユースショップ(リサイクルショップ)にはさまざまな種類があるので、店構えによっては入りづらい雰囲気を感じるかもしれません。ところが一度足を踏み入れてば思いがけない掘り出し物やイッテンモノに夢中になるはずです!
「リユースショップってなんだろう?」という初心者の方から、「リユースショップに行ってみたい」と興味があるけど行く機会がない方に、100店舗を巡った筆者がリユースショップの巡り方を紹介しましょう。
最初に知っておきたいリユースショップの種類
リユースショップといってもさまざまな種類があります。一般的なリユースショップは、使わなくなった品を買い取って販売する業態。自治体運営やフリーマーケットなどのリサイクルを目的とする場合は、寄付されたものを安価で販売する業態です。持ち込まれた品を担保として預かり、返済がなければ販売する質屋の業態もあります。
筆者の経験では、リユースショップは以下の種類に分かれると思います。
リユースショップの種類
- 家具・家電メインのショップ
- 洋服・ファッション雑貨メインのショップ(古着屋系)
- メディア系メインのショップ(古本、DVD、ゲームなど)
- 専門性の高いショップ(スポーツ用品、ゴルフ用品、釣具用品など)
- 高級ブランド品専門ショップ
- スタッフのこだわった品ぞろえのショップ
- アンティークショップ(古道具屋)
- なんでもありのショップ
- 自治体運営のショップ
- 民間団体運営のショップ
- 質屋
- その他(フリーマーケット など)
これらのリユースショップは規模や業態によっても特徴があります。とっておきの掘り出し物が見つかりやすい巡り方を紹介していきましょう。
公式サイトがあるショップは品ぞろえを確認できて便利!
規模が比較的大きいショップは、公式サイトで店舗検索や新入荷情報を公開しています。営業時間や場所がわかりやすく、品ぞろえも豊富。サイトで下調べができるショップが一番見つけやすく、足を運びやすいのではないでしょうか。
● 参考:リユースショップがわかるワクワク動画はこちら
例えばトレジャーファクトリーでは「はじめての方へ」というページを設けて、リユース初心者にもわかりやすく説明しています。全国に100店舗以上もあり、身近なリユースショップの一つといえるでしょう。チェーン店であっても店舗によって品ぞろえや店内の様子が異なり、いろいろな地域のショップへ足を運ぶ楽しさがあります。
フロアが広すぎて見て回るのが大変と思ったら、スタッフに聞いてみましょう。日頃からさまざまなアイテムを仕分けているプロなので、目当ての品があるところを教えてくれるはず!
そのほか、規模が比較的大きいショップに該当するのは以下の4種類。品ぞろえが豊富なので少し遠くても行ってみる価値があると思います。
該当するリユースショップ
- 家具・家電メインのショップ
- 専門性の高いショップ(スポーツ用品、ゴルフ用品、釣具用品など)
- 高級ブランド品専門ショップ(中規模以上)
- なんでもありのショップ(中規模以上)
SNSでチェックしてから行ったほうがいいショップも
公式サイトがなくても、TwitterやInstagramなどのSNSを活用しているショップが増えました。ショップではなく利用者が投稿していることもあります。規模が小さめのショップや個人店などは臨時休業や移転していることもあるので、事前に営業の状況を確認したほうが安心です。
洋服やファション雑貨メインのショップ、アンティークショップは、商店街など店が集まっているところで見かけます。住宅街にひょっこりとある場合も。リユースショップではなくおしゃれなセレクトショップにも見えるかもしれませんね。外から見て自分の好みとは違う商品が多そうに見えても、試しに入店してみましょう。
例えば年配の方向けのファッション雑貨が中心のショップでも、高齢者が子どもや孫のアイテムを買取サービスに持ち込んでいることがあり、それらが販売されていることも。筆者の経験ですが、某有名漫画のフィギュアが販売されていたのを見かけました! 掘り出し物は意外なところにあるものです。
該当するリユースショップ
- 洋服・ファッション雑貨メインのショップ (古着屋系)
- 高級ブランド品専門ショップ(小規模)
- スタッフのこだわった品ぞろえのショップ
- アンティークショップ(古道具屋)
- なんでもありのショップ(小規模)
- 質屋
地域に根付いたショップは行きにくいけど狙い目
主に地域住民から寄付された品を安価で販売しているショップもあります。寄付で成り立っている分、安価で販売されている品が多く、実は狙い目です。比較的小規模のショップが多いものの、自治体や民間団体が運営しているので、公式サイトでアクセスや営業の状況などを確認しやすいのが特徴です。
このように地域に根付いたショップは各地域に1店舗しかないこともあり、巡るのがちょっと大変かもしれません。もし自宅から近いところにあればラッキー! 安くて良いものは早い者勝ちやタイミング次第なので、買い物のついでに毎日のように立ち寄ってみてほしいですね。まずは地域に自治体や民間団体運営のショップがあるかどうか確認してみましょう。
自治体運営のショップでは、地域外への家具の配送などのサービスを受け付けていないこともあるので、住まいから離れた場所のショップへ行く場合は事前に調べてください。
該当するリユースショップ
- 自治体運営のショップ
- 民間団体運営のショップ
リユースショップは手軽に買取(かいとり)を依頼できる
リユースショップは使わなくなった品を買い取ってもらえるサービスも見逃せません。「捨てるのはもったいないなぁ」と思ったら、買取サービスを利用しましょう。例えばトレジャーファクトリーでは、店舗への持ち込みだけでなく、点数に応じて出張買取や宅配買取も行っています。特に点数が多い場合は便利です。
個人でも不用品をフリマアプリやオークションサイトで販売できますが、出品→質問への回答→値段交渉→梱包→発送→評価……と、意外と手間がかかります。大量の品や数百円のものを売る場合は大変です。引っ越しなどで一気に処分したい場合は、リユースショップの買取サービスを活用するのがおすすめです。
買いたいものが決まっていないときにも足を運んで!
ネットの普及にともない、リアルの店舗で買い物をする機会が減り、通信販売やフリマアプリなどで済ませることが増えています。リユースショップの良いところは、ネットで見つからないものと出会えること! マニアックな趣味の人ほどリユースショップを利用するべきとさえ思います。筆者の場合、いけばなの花器をよく購入しています。実物を見て確認できるのも大きなメリットですね。
もし目当ての品がなかったとしても、エンタメ空間として楽しめるのが大きな特長。筆者は買いたいものが決まっていないときも、趣味の一つとしてリユースショップに通い、前回の記事でお伝えしたようにヘンテコなものを見つけて楽しんでいます。用がなくても店内を一周したり、ふらりと立ち寄ってみたりするのがおすすめ。
筆者に影響されてリユースショップに通うようになった友人もいます。最初はほしいものがないとすぐにあきらめていたものの、筆者の掘り出し物を見てやる気がアップしたとか。リユースショップには思いがけない掘り出し物やイッテンモノとの出会いがきっと待っているはずです!
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
金子志緒さん連載記事
リユースショップのおすすめ理由
この記事を書いたひと
ライター・編集者。レコード会社と出版社を経てフリーランスになり、雑誌、書籍、Webの制作に携わる。主な取得資格は愛玩動物飼養管理士、防災士、いけばな草月流師範。甲斐犬のジュウザに続いてサウザーを迎え、おもしろおかしく暮らしている。