還暦を迎えた両親、最近急に身の回りの不用品を整理しはじめた。
本棚の洋酒類やラックで眠っていたカメラレンズなど、知らぬ間にまるごとなくなっている。上手く売りさばくことができ、まあまあ金額になったそうだ。インテリアもすっきり。
なぜ急に片付けを?(今まではどちらかというと父母ともにズボラ派だった)
話を聞くと、断捨離したかったというよりは、「生前整理」という言葉に触発されてのことだそうだ。
そういえば、実家にある両親の細々としたモノ。大量のモノがまだまだ実家には残っている。
あれらを、これからどうすべきなのか。子どもという立場で真剣に考えたことがなかったなあ。
60歳以上の高齢な親を持つ子どもたち、「生前整理」をどう思っている?
株式会社TRUST.CORPが、さる3月25日、「生前整理に関する意識と実態調査2021年」と題した調査レポートを公開した。60歳以上の高齢な親を持つ人200人にアンケートを行いその結果をまとめたもので、内容は以下の通り。
(1)生前整理という言葉を訊いたことがありますか?[はい:93.5%、いいえ:6.5%]
※調査概要(株式会社TRUST.CORP調べ)
・調査対象:60歳以上の高齢な親を持ち、別の都道府県に住む200人
・実施期間:2021年3月24日
・調査方法:インターネット調査
※調査結果の出典元はこちら ※以下の(2)(3)の調査結果も出典元は同
(2)生前整理を行っていますか?(親の生前整理を行っていたり、手助けしていますか?)[はい:20.5%、いいえ:79.5%]
(3)生前整理として行っていることを教えて下さい
- 実家の不用品の整理 :36.0%
- 家具や家電の整理 :13.0%
- 株・現金・不動産などの金融資産の整理:13.5%
- IDやパスワードの整理:9.0%
- アルバムなど思い出の品の整理:11.5%
- 死んだ後のことに関する話し合い:21.0%
- 親の友人や知人の連絡先の確認:7.5%
- 葬式の準備:7.5%
- お墓の準備:20.0%
- その他:5.0%
生前整理という言葉は知っているものの、具体的に取り組みを親と一緒に進めている方はまだどちらかというと少数化のよう。
コロナ禍で自宅の不用品を整理する時間が増えたという人は多いようですが、ときには、遠地で暮らす父親や母親の不用品整理をサポートしてみるのも良いかもしれません(親孝行にもつながる?)。
フリマアプリで人生をふりかえる、という人も
子ども目線というよりかは、親目線での話題もここで1つ。
株式会社主婦の友社は、さる12月23日、「フリマアプリで人生をふりかえる」という本を上梓しました。
・タイトル:フリマアプリで人生をふりかえる
・定価:本体1100円+税
・発行:主婦の友社
・発売日:2020年12月23日(水)
・SBN:978-407-446635-1
※画像など情報の出典元はこちら
こちらの本によると、フリマアプリで「生前整理」や「終活」のキーワードで出品される商品がこの1年間で約2.5倍に増えているとのこと。
「生前整理」という言葉への親世代での急激な注目度の高まりは、こんなところにも見てとれます。
出張買取や宅配買取など、最近は買取サービスにもさまざまな形態があります。フリマアプリも含め、生前整理を効率的に行うための仕組みは、ちょっと昔に比べると、色々と充実してきていると思われます。
「生前整理」に関するSNSの声
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
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この記事を書いたひと
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