オンライン飲み会のやり方 – はじめに
昨今、LINEなどのアプリを利用して、知人との宅飲み・家飲みを楽しむ『オンライン飲み会』が流行っています。
ネットのニュースで知った、SNSで誰かがやっているのを見た、芸能人やアナウンサーが言っていたなどで知った人も多いでしょう。
ただ同時に、
「ネットを通じた飲み会って楽しいの?」
「なんか盛り上がらなさそう……」
という話もちらほらあります。筆者の周りでも似たような印象を持っていて、様子を伺っている人がいないわけではありません。
この記事では、筆者の体験を元に、オンライン飲み会の良さや魅力をまとめました。大切な人と楽しい時間を過ごすきっかけになったら嬉しく思います。
そもそもオンライン飲み会とは
オンライン飲み会とは、簡単に言えば、ビデオ通話でお酒を交えながら会話をすることです。パソコンやスマートフォンを通して相手の顔を見つつ飲み語らいをするので、飲み会と同じような時間を過ごせます。
やり方は簡単で、「いつにするか」「通信アプリは何にするか」を決めるだけ。
時間については、普段の飲み会と同じです。ただ厳密に時間を決める必要はなく、何時くらいにでもいいと思います。
通信アプリについては、ビデオ通話機能があれば問題ありません。今はLINE、Skype、Zoom、Discordなどが多数のアプリがあります。3月末にリリースされた、たくのむを利用するのもいいでしょう。
どれか迷う場合は、使い慣れているものがおすすめです。ある程度人数が集まるのであれば、幹事に選んでもらうのもひとつでしょう。
あとは、自分の飲みたいお酒やおつまみを用意すればバッチリです。
オンライン飲み会のやり方、私はこんな感じで進めました
先日、筆者もSNSでその存在を知り、友人を集めて5人(筆者含む)でやることにしました。
手探りだったので、ひとまず以下の写真のようにセッティング。
携帯を立てかけるスタンドはこの日のために用意したものではなく、前から持っていたものです。100円ショップで購入できます。
通信アプリは、使い慣れているという理由でLINEを採用しました。
約束の時間だった21時になると、続々とビデオ通話チャットに参加。方法は簡単で、まず誰かひとりが事前に作成したグループ内でビデオ通話をかけ、トーク画面にアイコンを出現させます。他の人はそのアイコンをタップするだけです。
カメラを微調整しつつ、それぞれお酒をコップに注ぎ、居酒屋飲みや家飲みと同じように「乾杯!」の合図でスタート。
飲み会は、気心の知れた仲間というのもあってか、「最近どう?」といった近況報告や思い出話、他愛もない話で大盛りあがりでした。
終盤になるとみんないい感じに酔い、なぜかLINEのエフェクト機能(画面に映っている自分の顔に、ひげを生やしたり、うさぎの耳をつけたりできる機能)で遊ぶことに。気がつけば0時近くまで飲んでいました。
オンライン飲み会の魅力は? やってみてわかったこと4つ
オンライン飲み会に対しては、筆者も最初は「どうなんだろう?」と思っていたのですが、なんだかんだで楽しめました。そこで次に、やってみてわかったオンライン飲み会の魅力をご紹介します。
1.実施に手間がかからない
オンライン飲み会は、実施するのに手間がかかりません。
誰かを家に招き入れることがないので、部屋の掃除を慌ててする必要がありません(普段から整理整頓するのは大事だと思います)。
パソコンやスマホの画面に映り込む部分だけをきれいにしておけばいいので、気軽に始められます。
また「お店」を決める必要がないことも大きいでしょう。友だちと2人きりだったり、行きつけの居酒屋があったりすればスムーズだと思いますが、そうではない場合も多いはず。
なかなかお店が決まらず、行く前に疲れてしまった……という経験をした人もいるでしょう。やっと決まったと思ったら実はもう予約でいっぱい、振り出しに戻されることも、オンライン飲み会ならありません。
2.思った以上に安心感がある
オンライン飲み会に思った以上に安心感があります。
理由として「帰りの電車やバスを気にせずに飲めるから」はよく聞くところですが、終わった瞬間に布団に入ろうと思えば入れるのも、筆者としては大きいものでした。
可能であれば、先に入浴を済ませておくのがおすすめです。布団を毎回敷いて寝ている人は、旅館のように事前に用意しておけば、さらに心置きなく飲み会を楽しめます。
3.余ったお酒を一掃するのにちょうどいい
オンライン飲み会で用意するお酒は、もちろん自由。筆者の場合は、もともと家に保管していたお酒を飲むことにしました。
前に買ってちょっとだけ余っているウイスキー、飲む機会を逃していた缶チューハイなどなど。
オンライン飲み会中に中途半端なものがどんどんなくなって、戸棚や冷蔵庫の中がきれいになるのは結構快感でした。
4.ゲスト登場でさらに場が盛り上がる
筆者たちがオンライン飲み会をしている最中、友人のひとりの画面にご兄弟、別の友人の画面に旦那さん、といろんな方が登場してきました。
こうしたゲストの参加が頻繁に起こるのも、オンライン飲み会ならではでしょう。直接会う機会がなかなかない方だったので、そこでまた話が盛り上がりました。
ゲストは人に限りません。聞いた話では、飲み会の途中に飼っている犬や猫が入ってきて、そこからペットを見せ合う流れになったとも。居酒屋では実現し得ないようなサプライズがあるのも、オンライン飲み会の醍醐味です。
飲みすぎ注意?オンライン飲み会で気にしておきたいこと2つ
簡単に始められる、居酒屋にはないサプライズがあるなどがオンライン飲み会の魅力です。ただ飲み会をしていて、次回からはこうしたいなと思うことが2つありました。
1.終わりの時間を決めておいてもいい
同じ人と定期的に飲んだり、飲み会が続いている場合は、先に抜ける時間を決めてもいいかもしれません。
オンライン飲み会の魅力は終電を気にしなくていいところですが、逆に言えば終わり時が見えにくくなります。筆者の場合、その日はむしろ普段より飲んでしまって、ふらふらになっていました。
2.人数が多いときはパソコンのほうがいい
今回はスマートフォンを使用しましたが、次に同じ人数以上でやるときはパソコンのほうがいいと思いました。
ビデオ通話では人数が増えると、それだけ画面が分割されます。Android版のLINEは最大6人まで画面表示してくれるのですが、今回の人数でもやや見づらいと感じました。
ただパソコンのときは、場合によってカメラ・マイク・スピーカーの準備が必要となることもあります。飲み会前に、誰かに協力を仰いでテストしておくと安心でしょう。
オンライン飲み会の結論
オンライン飲み会を実施して気づいたのは、単にビデオ通話に代わっただけではない、ということです。
直接会って飲むのと同じで、オンラインにはオンラインならではの魅力があり、楽しみ方があります。映画を一緒に見たり、ゲームをしたりしながら実施している人もいるようです。これまで飲んだことのないお酒を作る、地酒を取り寄せて飲み比べをする人もいます。
この機会に、気の知れた仲間はもちろん、最近会えていないや話せていない人に連絡してみてはいかがでしょうか。やってよかった、楽しかったという声が増えることを願っています。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
この記事を書いたひと
フリーライター、元書店員。趣味は散歩やDIY。百均やホームセンターがテーマパーク並に面白いことに気づきました。【時間】についてひっそりと研究中です。 Twitterやっています。