インターシップは内定の近道だと思っていませんか?
でも、大学生のインターンシップ制度は、なにも「内定」だけがメリットではないんです。この記事では、デキる大学生は知っている、「成長」につながるインターンシップの活用術について触れていきます。
インターンシップはいつから? メリット全部言える? 大学1年から就活まで役立つ基礎知識
最近では、就職活動前や就職活動中に、インターンシップを経験する大学生が増えています。この記事では、イ ...
成長する活用術 1:研究や業務が体験できる
インターンシップのメリットは、用意されたプログラムを通して、研究や業務などの体験ができることです。より実践的な内容に触れることで、企業が行っている事業の面白さや、業務内容の大変さ、話に聞くだけでは気づけなかった意外な点などにも気づくことができます。
また、研究や業務などを体験するのには、社員とのコミュニケーションが欠かせません。スキルを持った社員から仕事を教わることは、大学生にとって大きなメリットです。体験型のインターンシップは、その実績が積み上がるだけでなく、スキルを磨けたり、知識が増えたりするという意味でもとても有効です。
自分の適性がわかる
自分では「◯◯が向いている」と思っても、実は体験してみると「向いていないかも……」と、思うことは少なくありません。長年目指していた業界でも、いざ、その業界の中へ入ったら「こんなはずじゃなかった」と、後悔することもゼロではないのです。
インターンシップでは実践を体験します。そのため、これまでは“なんとなく向いている”と思っていたことが、「向いているのは明確だ」「実はまったく向いていなかった」など、明らかになるのです。
就活に有利
インターンシップへ参加することで、採用に有利になる企業があります。なかには、インターンシップの参加が、採用試験の必須要件になっていることもあるくらいです。
また、インターンシップの参加歴は、履歴書などに書くことができます。就職活動への主体性や積極性がアピールでき、採用企業にはいいイメージを与えることができるでしょう。
入社後のミスマッチを減らす
人事部や採用担当者の多くが悩んでいるのが、若手社員の離職です。とくに、大卒新卒者の離職状況は、厚生労働省が2018年に発表した調査資料によると31.8%に上り、かなり高い割合……。3年以内に辞めてしまう若手も多く、人手不足の一つの原因になっています。
就職する大学生も、当初は離職するつもりではありません。それが、実際に仕事してみて、「思っている仕事ができない」「職場の雰囲気が合わない」と、仕方なく会社を辞めてしまうのです。短期間で会社を辞めることは、働き手にとっても不利なことが少なくありません。転職しにくくなり、希望の職につけなくなってしまう可能性もあります。
早期の離職は、双方にとってメリットがないのです。
もし、インターンシップでその仕事を経験していれば、事前にミスマッチを把握することができます。業務内容が合わなければ、別の職業を検討でき、より自分が働きたい職場への就職が叶うでしょう。
また、職場の雰囲気が合わない、人間関係がうまくいかないといった問題も、職場体験を行うことで、事前に知ることができます。
こればかりは体験してみないと双方理解できないことでもあり、インターンシップがよい機会となるのです。
成長する活用術 2:人脈を得ることができる
インターンシップへ参加すると、そこにはさまざまな出会いがあります。
例えば、他大学の学生や、指導にあたってくれる社員、同じ部署やチームの社員とは、インターンシップがなければ出会えなかったはずです。
他大学の学生からは、自分の大学では得られなかった就活の情報なども共有できるかもしれません。研究テーマなど、学生生活の様子を聞いて、それが刺激になることもあるでしょう。
普段は出会えない同世代と交流することで、自分の目標が変わる人もいるはずです。さらなる高みも見えてくるかもしれません。そんな機会を、インターンシップが与えてくれるのです。
他にも、企業で働く先輩社員からはアドバイスがもらえることもあります。「学生のうちに◯◯を学んでおくといいよ」など、将来に役立つ助言がもらえるのです。
先輩たちは、仕事をするなかで日々感じている気づきがあります。大学生活を送っているだけでは気づけないことも、職場の先輩たちが教えてくれるのです。
このような人との出会いは、インターンシップが終了してからも続くことがあります。別の企業で働くことになっても、横のつながりを持てることは、視野を広く、社会を客観的に捉えるためにも役立つはずです。
成長する活用術 3: 社会人や企業という環境に慣れることができる
「先輩社員とどう接していいかわからない」といった悩みを抱える大学生は少なくありません。会社に勤めると、自分と30歳、40歳離れている人と、一緒に働くことがありますが、その現状に、不安を抱える人が多いのです。
現代の日本は、核家族が一般化しており、以前と比べて、異世代との交流が減っているため、このような悩みを抱える学生が増えているとも言われます。
しかし、インターンシップへ参加すれば、社会人との関わりが増え、コミュニケーションに慣れることができます。コニュニケーションが円滑にいかないことが、離職につながることもあるからこそ、大学生のうちに異世代とのコニュニケーションに慣れておくことは、とても重要です。
また、職場の雰囲気と大学のキャンパスの雰囲気は、当然違います。そのような環境の変化に慣れるためにも、インターンシップは役立つのです。
成長する活用術 4:敵は面接官ではない! ライバルを知って対策に
あなたのライバルは、面接官ではありません。本当の敵は同じ採用試験を受ける立場の同じ学生たちです。インターンシップは、そんなライバルたちと触れ合ういい機会になります。どんな学生がいるのか、その学生たちが何を武器に、どんなアピールをしてくるのか、インターンシップへ参加することで、知ることができるのです。
人と同じ方法では、自分をアピールするのは難しいもの……。
グループワークなどを通し、ライバルである学生の出方を知ることで、効果的な自己PRなどができるようになるでしょう。
デキる大学生は、ライバル研究の場としてインターンシップを活用しているのです。
成長する活用術 5: “友達”とは違うインターンシップで差をつける
インターンシップは大学生にとって、さまざまな学びのある場です。デキる大学生はよりよい知識、自分に足りないスキルを磨こうと、参加するインターンシップもきちんと選びます。
就職活動では、人と違う知識やスキルはアピールポイントです。そのため、人とは違うインターンシップを経験することが、ゆくゆくの就職活動で役立つことがあります。
就職活動は不安がつきものです。そのため、インターンシップにおいても、「友達と一緒に活動したい」という学生は少なくありません。
でもそれは、面接官へのアピールには逆効果かも……。あえて友達が参加しないインターンシップを選んで、差をつけることを選択してみてはいかがでしょうか?
適性の可能性を探る!あえて興味のない業界へ
あなたは希望の職種・業界が決まっていますか? インターンシップへ参加するなら、その希望の職種・業界を外すという手もあります。なぜなら、自分の適性や可能性を探るためです。
自分には教育関連の業界が合っていると思っても、実際インターンシップへ参加してみると「ちょっと違うかも……」と、違和感をおぼえることは珍しくありません。
できれば早くから自分の適性を理解しておけば、インターンシップでも就職活動でも、軌道修正が容易にできます。
そのため、デキる大学生は、できるだけ早い時期から適性の見極めを行います。
志望する職種・業界の第1〜3位を除く、まったく興味のない職種・業界のインターンシップに参加すれば、これまで気づかなかった自分の新しい可能性を発見するかもしれません。
成長する活用術 6: 履歴書の見栄えを意識? 数をこなして面接に備える
1dayや長期など、インターンシップといえど期間はさまざまです。でも、期間に違いはあっても、インターンシップはインターンシップ――。履歴書に書くぶんには、短期でも長期でも、1つのインターンシップとして数えられます。
履歴書に多くのインターンシップ参加歴がある学生は、「積極性や主体性がある」として、採用試験では有利になることも……。それが全てではありませんが、インターシップへの参加歴がにぎやかなほど、良いアピールに繋がります。
デキる大学生は、インターンシップの内容を吟味しつつも、履歴書の見栄えが良くなるよう意識しているんです。
成長する活用術 7:インターンシップでサクサク業界研究
会社説明会や工場見学を兼ねるインターンシップは、情報を収集するのにはうってつけの機会です。疑問があれば、その場で社員の方に質問することもできます。ネットで業界団体について検索したり、業界新聞を読んだり、本などを活用するよりも、より効率的に業界研究ができるでしょう。
1dayでも、長期でも、インターンシップの種類は構いません。デキる大学生はあらゆる手を尽くして、限られた時間で業界を研究しています。
成長する活用術 8:実践的な就業型インターンで成長と実績を
実務経験を積みたい――。そんな大学生がこぞって参加しているのが、就業型インターンシップです。実務を経験することでスキルが身につき、成長と実績を手に入れることができます。長期で従事しなければいけませんが、インターンで得たものは自分の自信にもなり、就職活動にもはずみがつくでしょう。
また、このような「目的」に沿ったインターンシップ選びはとても重要です。例えば、「社会人に慣れたい」という目的なら、「交流会」を選ぶのも手でしょう。「ビジネスマナーを身に着けたい」のであれば、営業職のロールプレイングがプログラムされているインターンシップなどがおすすめです。
ただし、就業型インターンシップを選ぶ際には、その内容を必ずチェックしてください。「フタを開けてみたら、雑用係しか経験できなかった」ということもあります。
また、実務体験が経験できるのは、就業型インターンシップだけではありません。1dayインターンシップでも実務経験が積める企業があるので、広く検索してみて、参加しやすいものにチャレンジしてみましょう。
内定を視野に入れたインターンシップ参加も
インターンシップに参加したからといって、必ずしも採用されるわけではありません。しかし、“インターンシップ経由の内定者が多い”企業があるのも事実です。
デキる大学生は、その辺りの情報もしっかりチェック。企業がインターンシップを優遇するかどうか、きちんと調べています。事前に調査しておいて損はないでしょう。
応募の流れを把握して効率よくインターンシップへ参加しよう
インターンシップにはさまざまな種類があります。
一番短いもので1dayインターンシップというものがあり、年単位で参加する長期の就業型インターンシップもあります。夏休みを利用したサマーインターンや冬休みに参加するウィンターインターンなども定番です。
このように、インターンシップは一年中募集があります。しかし、「いつでも参加できる」と、安心してはいけません。参加するには選考を通過しなければならず、面接などもあるため、「参加したい!」と思っても、すぐに参加できるとは限らないのです。
例えば、ある企業のウィンターインターンの場合は、10月頃から募集が始まり、選考が行われます。実施の2ヶ月前には募集が始まると心得ておく必要があるでしょう。面接もあるので、その対策も行わなければいけません。
インターンシップへ応募するには、企業のHPやインターンシップを取り扱っているポータルサイトから申し込みます。また、大学の就職支援課やキャリアセンターなどでも、募集を受け付けている場合があります。探してみるといいでしょう。
申し込んだら、インターンシップの説明会に参加。それからエントリーシートを提出し、グループワークや面接、Webテストなどの採用試験に進みます。
他にも、リファラル採用のように、社員や学生の紹介がインターンシップ参加に結びつくケースも少なくありません。OBやOGにお願いして、推薦してもらうのも一つの手でしょう。
まとめ
大学生のうちにインターンシップへ参加しておくことは、就職活動に役立ちます。それだけでなく、就職後の業務にも活かせることは多いでしょう。
会社へ入ったら、誰もが活躍したいと思うもの――。その思いを叶えるためにも、ぜひ、大学生のうちから積極的に、インターンシップへ参加してみてください。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
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