新卒の就活や転職に役立つ「業界研究」って?

運命を大きく左右する就職活動。良い企業から、満足のいく内定を獲得するためにまず始めたいのが「業界研究」です。

業界研究とは、各企業のおかれる環境やその背景について詳しく調べること。「アパレル業界」「不動産業界」「リユース業界」といった様々な業界の規模や特徴、将来性などを細かく調査していくことで、より深い企業理解を目指します。

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「別にそこまでしなくても、大丈夫じゃない?」という楽観的なアナタ。ノンノンノン

実際に仕事をしてみると、「業務内容が自分の性格とまったく合わなかった」というミスマッチや、「入社した会社がちょっとヤバめのブラック企業だった」という待遇への不満、「キャリア形成がまるで望めない」という将来への不安など、「あのとき、ちゃんと調べておけば……」と後悔するケースが少なくないんです。

孫子(中国のエラい武将。ヒゲとか生えてる。たぶん)が兵法書に記した有名なコトバにはこうあります。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』。

そう、まずは志望する業界のことをキチンと知ることが大切。

どんな種類があり、どんな特徴があるのか。それを深く掘り下げていくことで将来のリスクを回避し、就職活動をサクセスストーリーへと導くことができるのです。

『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』

業界研究のやり方について、ポイントを整理してみた

とはいえ、いきなり『業界研究をやろう』と言われても何から手を付けてよいかわかりませんよね? 業界研究にはいくつかのポイントがあるので、順を追って整理してみることにしましょう!

業界研究ステップ1 業界の全体像をつかむ

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まずは、業界の全体像を把握するところから。 といってもいきなり深く知ることは難しいので、やんわりとでOK! 

その業界では具体的にどのような商品やサービスを取り扱っているかについてや、業界の成り立ち、社会における分類、どのような構造になっているのかなどを大まかにつかみましょう。

業界研究ステップ2 業界の現状を把握する

次に、業界のマーケットの規模や動向、代表的な企業のラインナップ、そしてそれぞれの会社の業界内シェアなどについても調べてみましょう。

そこから業界の置かれている状況なども少しずつ分かってくるはず。

業界研究ステップ3 業界内の事情を調べる

業界内の事情を調べる

さらに業界における各企業の特色についてや、企業相互の資本関係と提携関係についてなども確認しておけば視野が広がります。

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企業のイメージと、業界の実態がかけ離れているケースもあるため、冷静に見極めることが肝要です。

企業のセミナーや説明会に参加したり、実際にその業界で働いている人の口コミ情報なども参考に多角的に判断しましょう。

業界研究ステップ4 業界の将来象を捉える

今の時代、「大企業で知名度があるから、将来は安定」とは言い切れません。業界の動向によっては、事業縮小やリストラなどもあり得るからです。

特定の企業の業績のみならず、その業界の成長段階や将来の形態について考えてみることが重要です。そうしてある程度判断材料がそろったら、志望する業界や企業を絞り込んで行きましょう。

業界の将来象を捉える

今すぐ始められる!業界研究のやり方

業界研究においての目的は、各業界の特徴や、構造、動向などを知ることです。具体的にどのように業界研究を進めればよいのか、その方法をレクチャーしましょう。

業界研究のやり方 その1 業界団体のホームページをチェック!

調べたい業界の動向を知るには、まずそれぞれの業界の企業が加盟している任意団体のホームページへアクセス。その多くで、業界の概況などを知ることができます。

業界研究のやり方 その2 新聞やニュースを閲覧する

新聞やニュースをこまめにチェックすれば、業界団体のタイムリーな情報をゲットできます。

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ニュースサイトや新聞社の専用アプリを活用して、スマホでチェックすることを日課にしてみては?

業界研究のやり方 その3 本・書籍を活用する

本・書籍を活用する

より深く業界のことを知りたければ、複数の出版社から発刊されている『就活四季報』『業界地図』といった本を活用してみることをオススメします。業界ごとの現状や今後の動向などを詳しく知ることができます。

業界研究のやり方 その4 セミナーや説明会に参加する

学校内で開催される「業界研究セミナー」や、多くの企業が参画し、一度に効率よく情報収集ができる「合同企業説明会」に参加すれば、各社の社風の違いなども見えてきます。自分に合った企業を見つけるのにも役立ちます。

業界研究ノートをつけてみよう

業界研究ノートのつけ方
「業界研究ノート」 つけてますか?


業界研究には、「業界研究ノート」をつけてみるのも有効。業界研究ノートとは、その名の通り業界の情報を収集し整理してその内容をまとめたノート。

業界研究がスムーズに進み、志望業界を見つけやすくなるなどのメリットがあります。

ほかにも社会情勢を知ることができたり、他業種の知識なども身につくため、就職した後も様々な局面において仕事の糧になるでしょう。

<業界研究ノートの基本項目>
  • 業界の基本情報(業界名・業界規模・仕事内容・平均年収・平均年齢)
  • 業界の魅力
  • 業界の特徴(現状・将来性)
  • 主要企業
  • 関連業界
  • 備考

上記のような基本項目に加え、「注目企業」「発見ポイント」など、自分なりの情報を付加してフォーマットを作成しましょう。

COLUMN


思わぬ道がひらけるかも!? 
新・業界研究テクニック


志望する業界のみならず、それ以外の業種の業界研究をすることで、意外な発見があります。たとえばIT業界を目指していても、小売業界の研究をしてみることで実際に現場で活用されている情報技術を学ぶことに繋がるといったケースも。ブレない目標は大切ですが、自分の可能性を狭めずに、広い視野で検討を進めると思ってもみなかった道がひらけるかも知れません。


業界研究に役立つ本・書籍を紹介!

「業界の主力企業は?」「今注目のビジネスって?」──就活・転職活動をはじめたばかりの頃は、企業や業界の知識がないのは当たり前。ここでは「これを読めばなんとかなる」という本や書籍をご紹介します。

業界研究に役立つ本・書籍を紹介

日経業界地図(日本経済新聞社)

業界ごとに、企業の提携・勢力関係、今後の見通し、注目のキーワードなどを解説。日経新聞記者が総力を挙げて執筆する業界地図。2019年度版は全178業界・3900の企業と団体を収録しています。

会社四季報業界地図(東洋経済新報社)

『会社四季報』の記者が、数多くの業界と企業の今を読み解く業界地図。新たな潮流を生み出しつつある注目の業界紹介や、上場企業の平均モデル年収ランキングなど、業界研究に役立つ、知りたい情報が凝縮。

業種別審査事典(金融財政事情研究会)

1,000以上の業種について網羅。業界の特色、業界動向、業界知識、業界団体、関連法規などを細かく分析しています。統計や図表類も掲載され、より深い業界研究を行うのに活用しやすい一冊です。

TDB report(帝国データバンク)

TDB report(帝国データバンク)

全国規模のネットワークによる各種企業の情報をもとに、業界の動向や注目のビジネスを網羅した総合経営情報誌。国内の主要産業ごとに、業界における今後の見通し、主要企業の動向などを各種統計とともに解説しています。

業種別業界情報(経営情報出版社)

商・工サービス業350業種以上の動向と、最新情報が一目でわかる『業種別業界情報』。最新のデータに基づいて調査・分析した業界情報を掲載しています。各業界特有の仕組みから特性、企業規模、商品知識、流通経路などをわかりやすく解説

業界研究のやり方 まとめ

業界研究は、就職活動を成功に導くために欠かせないもの。

業界をとりまく全体像を理解することで、個別の企業の特徴や、業界での各社の関係性などをより深く知ることができます。

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業界研究でひととおりそのジャンルのことを理解したら、次は企業研究へとコマを進めましょう。

その業界が好きという情熱に、業界研究による確かな情報が組み合わされば鬼に金棒。それでは、理想的なサクセス・ストーリーを!




※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。


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