こんにちは、トレファクスタイルのエリアマネージャーを務める長野京介(ながのきょうすけ)です。
パートナースタッフ(アルバイトスタッフ)として2012年8月に下北沢店で働き始め、数々の店舗を経験しながら、正社員、副店長、店長とステップアップをしてきました。入社から約10年が経った2022年3月からエリアマネージャーとして働いています。
トレファクに入る以前、別のリサイクル・リユースショップで働いていたこともある私。今回は、そんな私がなぜトレファクで働こうと思ったのか、トレファクのエリアマネージャーがどのような仕事をしているのかについてご紹介します。
「好きなものに囲まれて、好きなことをして生きていきたい」フリーターからトレファクスタイルに行き着くまで
冒頭でもお話したように、私がトレファクスタイルに入社したのは2012年8月。パートナースタッフからのスタートでした。当時は「好きなことをとことんして生きていきたい」という思いが強かったんです。
そんな若さ特有の勢いもあって、仕事先も「大好きな音楽、大好きな洋服に囲まれた仕事がいい」と思っていたものですから、古着の買取や販売を行っている店でアルバイトを始めました(この店はトレファクスタイルとは違う店です)。
ただ、働き始めて2年半ぐらい経ったころ、その店舗が閉店してしまうことになりまして。
チェーン店だったので、他店舗への異動のお誘いもあったのですが、話を受けることなく、アルバイトを辞めました。何となく、その店舗で働いている人たちと馬が合わないといいますか、会話が弾まないなと感じていたんですよね。古着のみを扱う店舗だったので、「服しか扱えないようでは、将来困るのかな」という思いも当時の私にはありました。
次に働いたのはアメリカンダイナー系レストランのキッチンです。
若いなりに「正社員になれる職場で働こう」と思い、もともと自分が好きなレストランが社員登用ありの求人を出していたため、そこに応募しました。仕込みなどキッチンならではの仕事を経験させていただきましたが、仕事を進めていく中でファッションの仕事をもう一度したいという気持ちが高まり、退職を決意しました。このとき学んだ段取りの考え方などは、今の仕事にも活きているかも知れません。
その次に3度目の正直で応募したのがトレファクスタイルです。
子どもの頃から家族で買いものに行っていたトレファク。来店したときの雰囲気が好ましかった
飲食業界を挟み、再び古着を扱うトレファクに戻ってきたのは、やはり自分の好きなファッションの仕事をしようと思ったのが理由でした。同業他社が他にもあるなかでトレファクを選んだのは、子ども時代から自分の生活の身近なところにトレファクがあったのが大きかったです。
今と比べると、当時のトレファクはまだまだ店舗数がそこまで多かったわけではないのですが、私が暮らしていた相模原には、総合リユースショップ業態の「トレジャーファクトリー相模原店」があったので、家族で買いものに行くことがあったんですよ。トレファクを知らない人がいるということに「本当に?」と驚くほど、私にとっては昔から身近なブランドだったんです。
古着を扱う同業他社に行ったこともあったのですが、そちらは正直、店員さんの雰囲気なのか、お店に入ったときに感じる雰囲気が少し冷たいなと思っていたのもあって、親近感があるトレファクの古着業態「トレファクスタイル」で働いてみたいなと思いました。
下北沢で働くことになったのは、ちょうど下北沢店のオープニングスタッフとしてパートナースタッフを募集していたからです。社員登用もしてくれると記載があったので、応募しました。古着好きとしては、「シモキタ」で働けるということに、少しテンションが上がる部分もありましたね。
職場の雰囲気の良さは思っていた通り。システムを活用したレベルの高い商品管理に驚きました
トレファクで働き始めて思ったのは、「以前働いていた同業他社と比べて、管理面のレベルが高いな」でした。これはあくまでも私が働いていた当時での比較になりますが、以前働いていた同業他社は、棚卸など商品の管理を手書きでやるくらい、アナログだったんです。買取業務をするときも、分厚い辞典のようなマニュアルがあって、「このブランドのトップスは〇円」といった具合です。
トレファクは当時からシステムが入っていて、商品もデータ管理されていましたし、買取業務でもパソコンを扱っていたため、「全然違う!」と驚きました。正直、やっていることのレベルが全然違うなと思いましたね。慣れるまで大変なところもありましたが、やれることが増え、わかることが増えることに楽しさも感じていました。
当時のトレファクは、社員を目指しているパートナースタッフには買取業務も任せていく方針で、私も早々に買取業務をやらせてもらっていました。
あと、入社の決め手の1つになった店舗の雰囲気、店員の人柄。これは思っていた通り、かなり私にマッチしました。年代が離れている人でも、もし同じ学校に通っていたら友達になったんだろうなと思える人が多かったですね。話題が合うのもありますが、仕事への向き合い方も自分と合っていたのが大きかったのかなと思います。
メリハリがあって、楽しんだりするときは目いっぱい楽しむし、仕事を真面目にやるときは真面目に取り組む人が多い印象があります。そうして仕事を真面目に取り組むなかでも、楽しんで働いている人が多いですね。
アピールの甲斐もあり、念願叶い正社員へ。その後、副店長・店長へとキャリアアップ
念願叶って社員となったのは、入社して10ヵ月くらいのことでした。早くも遅くもないペースだったかなと思います。パートナースタッフ時代、店長に飲みに連れて行ってもらうことがあり、その場で「社員になりたいです」とひたすらアピールするほどの熱の入れようでしたので、社員登用が決まったときはすごくうれしかったですね。
今も、パートナースタッフから社員になるまでには半年から1年ほどかかる人が大半だと思います。社員登用を決めるのは、店長の推薦に加え、エリアマネージャーの判断なども加わっています。
下北沢店の社員になってから、パートナースタッフとは違う立場でさまざまな経験をさせていただきました。そして、思い返せばキャリアアップもしていたなと思いますね。まずは割とすぐに立川店へ。その後、下北沢店に戻ってくるのですが、このタイミングで副店長に上がりました。その後、調布国領店の副店長を務めたあと、相模大野店への異動のタイミングで店長に上がっています。
パートナースタッフから正社員になったことで、仕事に大きな変化があったなという印象は特にありませんでした。それよりも、店舗異動で感じた違いのほうが大きかったです。
私が社員登用後にすぐ異動になった立川店は、トレファクスタイルのなかで売上が非常に大きい店舗なんですよ。パートナースタッフ時代はそんな違いもよくわかっていなかったんですが、いざ社員になって立川店に行ってみると、めちゃくちゃ忙しくて。「すごい繁盛店に来ちゃったな、これは大変だけどやりがいあるぞ」と思ったことを覚えています。
社員にはなりたいと思っていましたが、副店長、店長になりたいとはそこまで考えてはいませんでした。ただ、副店長として働きながらいろいろな店長を見てきて、「自分だったらこうしたいな」とか、「この店長のこういうところっていいな。真似してみようかな」とは考えていたので、どこかで店長職を意識していたのかなとは思います。
店長として経験したのは、相模大野店と調布国領店、立川店の3店舗。その後、サブマネージャ―を経て、エリアマネージャーに至っています。エリアマネージャーになることは、当初は全く考えていませんでした。自分から遠い役職だと思っていて、なれるとも思っていなかったので。
ただ、店長として働くなかで、結果を出すことに快感を味わっていたのと、店舗管理に楽しさを見出していたので、「店長として1店舗だけを見るのではなく、2店舗目、3店舗目といろいろな店舗で自分の実力を試してみたい。どこまでやれるのか挑戦してみたい」という思いは徐々に芽生えていたなと思います。近隣の他店舗の調子が悪そうだと聞くと、「僕が見てみたい」と心の中で思ったりしていましたね。
ただ、正社員になる前に店長に「なりたいです!」とアピールしていたのとは異なり、このときは誰にも何も伝えず、自分のなかでだけ思っていました。結果、念願叶ってエリアマネージャーに上がれたのは、タイミングよく上司から声をかけてもらえたためです。調布国領店や立川店という大型店での店長業務に自分なりに誠実に取り組み、結果も出していたと思いますので、そういった成長点が評価されてエリアマネージャーになれたのではないかと思っています。
トレファクスタイルのエリアマネージャーの仕事についてご紹介します
現在、トレファクスタイルの店舗は約90店舗で、エリアマネージャーは15名前後。最近、後輩がエリアマネージャーになったため、1番の若手はその方ですが、私も若手に含まれる1人で、上の年代の方が多めです。エリアマネージャーになるまでの実績や背景、経歴はバラバラだと思います。私はエリアマネージャーになって2年目ですが、長い方だと10年選手もいますね。あと、エリアマネージャーのなかにはチーフエリアマネージャーと呼ばれるポジションがあり、エリアマネージャーの教育や、トレファクスタイル全体の課題解決に向けて業務をしています。
私のような2年目の若手が説明することに恐れ多さもあるのですが、ここからはトレファクスタイルのエリアマネージャーの仕事についてご紹介させてください。
● 担当する店舗について
私が担当しているのは7店舗です。一応「神奈川エリア」という大枠はあるのですが、必ずしも近隣エリアでくくられているわけではなく、私の場合は神奈川エリア以外の店舗も担当しております。トレファクスタイルはどんどん新店が増えており、新店を任せてもらうと違うエリアの店舗も担当することがありますね。
私は毎日担当する店舗に足を運んでいます。店舗の仕事状況もチェックしますし、売り場もチェックしますね。店舗の状況とPOSデータとを見比べて、「ここができていないから、こういう数字になっているのでは」と考え、必要に応じて店長にアドバイスしています。
例えば、売り場が商品でギチギチになりすぎているときは、もう少しゆとりを持たせたほうがお客様が手に取りやすく、売上増にもつながるんじゃないか、とかですね。日々店舗にいる店長やスタッフだと気付けないこともあるんですよ。
● エリアマネージャーとして扱う金額の規模感について
これは担当エリアによって差がありますが、「月1億円以上」の規模感の仕事をしているといって差し支えないと思います。私のエリアは7店舗の合計でその規模感に至るという感じですね。
人によっては「月1億円以上」という数字にプレッシャーを感じるかもしれませんが、私は数字に関する意識は店長時代とあまり変わらず、粛々と売り上げを積み重ねていくというスタンスでいます。
店長時代は数字にはあまり強くなく、自身の感覚重視で「感覚+基本的な数値」を軸に仕事をしていました。まずお客様目線で店舗を見てどう感じるかを考え、感じた違和感を数値で答え合わせをするようなイメージですね。一方、エリアマネージャーという立場では、毎日同じ店舗にいれるわけではないので、店長以上に数値を見る力が重要になります。
現在は、店長時代に大事にしていた自身の感覚と、エリアマネージャーとしての数値分析力でレベルアップしていきたいと思っています。感覚や表面上の数値だけでなく、さまざまなデータから店舗の状況を多角的に読み解くということを意識的に行っています。
● 店長からエリアマネージャーになって気付いたことについて
自分が店長として当たり前だと思ってやってきたことが、他の店長からすると当たり前ではなかったことが意外とあることに気付かされました。
エリアマネージャーになって1番最初に思ったのが、「当たり前」の概念が人によって大きく違うのだということでしたね。エリアマネージャーとして各店舗を巡り、自分の経験も活かしながら「こうしたほうがいいよ」と伝えるわけですが、店長によっては聞き入れてくれませんし、聞き入れてくれても、実行した際の再現度がバラバラなんですよ。
特に人による違いが出るなと思うのは、売価の設定(買取した商品を実際にいくらで販売するのか)ですね。データを見た上で、「このあたりの価格帯の商品が動いていないから、もう少しお買得価格に設定したほうがいいよ」と伝えたところで、店長によってはその価格設定にプライドがあり、受け入れがたいと感じられることもあるんです。
エリアマネージャーに昇進したとき、上司から「はじめはエリアマネージャーというよりは複数店舗の店長だと思ってやってみたらいいんじゃないか」と言われたのですが、経験を積んだ今はそれではダメだと思っていますね。店舗には店長がいますし、そもそも複数店舗の店長をするのは無理だなと。エリアマネージャーの役割は、複数店舗の店長ではなく、店長のマネジメントだと思っています。
● エリアマネージャーとして大切にしていることについて
「エリアマネージャーの役割は店長のマネジメント」だと気付いてからは、第三者視点で客観的にその店舗を見られる立場だからこそ気づいたり理解できる、店舗の基盤を整える役割を担うように意識しています。例えば、店舗の外観やのぼりの状況、店内の掃除、ラックの見やすさなど、毎日店舗にいる人だと見落としがちなところを見つけるのも私の役割ですね。
基盤さえ整えれば、あとはその店舗の店長のスキルや個性を発揮できるのがいいのかなと思うんです。店長時代の私は、「自分が目立ちたい」という個人プレー意識が強かったのですが、今はそのスポットライトを店長たちに当てるプロデューサーのような役割が自分に任されていると感じています。
● エリアマネージャーのやりがいについて
各店舗の店長とは月に1回は個別ミーティングをしているんですが、そのなかでだんだんと距離が縮まり、最初はこちらのアドバイスを実行してくれなかった店長が試してくれるようになり、結果につながったことで信頼してくれるようになったという変化も経験しています。
結果が出ることで「あ、長野さんが言っていることって合っていたんだ」と店長が思ってくれ、それが私への信頼につながる。それが店長の成長につながって、より結果が出るようになる。個人プレーで成果を出していたことがやりがいだった店長時代とは異なり、仲間としての連帯感の高まりを感じられるのが、今の1番のやりがいですね。
同業他社も経験しているからこそ思う、トレファクスタイルの魅力とは
同業他社も経験した身として思う1番の魅力は、自由度の高い社風ですね。今、エリアマネージャーとして、自分の裁量で設定したゴールを目指せているのも1つの自由だと思います。
そもそも、トレファクスタイルのようなリユースショップ系の古着屋には、扱う商品が幅広く、その売価も現場の裁量で決められるという自由さがあります。一般的なアパレルショップだと、自社ブランドのものしか扱えませんし、価格もあらかじめ決められています。自分の裁量はそこまでないのかなと思うんですよね。
トレファクだと、がんばって買取のお客様を呼び込んで、リピーターを生んで、価格設定や棚作りもすべて自分たちで……と、一人ひとりのがんばりで店を作り上げていく要素が強いので、裁量が非常にあるんですよ。店舗を生かすも殺すも一人ひとりのスタッフ次第というおもしろさがあります。
トレファクスタイルの仕事内容は? プロパー店で店長経験者の私が古着の魅力を語ります
こんにちは! トレジャー・ファクトリーに入社して2年目になる海藤卓巳(かいとうたくみ)です。 現在は ...
また、働くときに着る服も、一般的なアパレルショップだと当然自社ブランドのものに制限されるでしょう。そのブランドが好きであればそれが魅力だと感じられるでしょうが、別ブランドに好みが移ってきたときには、「それでも働き続けるのか、それとも転職するのか?」という極端な話になってしまいます。多様なアパレルブランドを扱うトレファクスタイルであれば、勤務中というTPOさえ満たせられれば、服装も自由。好きな系統が転々とする人でも長く働けるでしょうし、服全般が好きな方は、毎日いろいろな洋服を扱えるのは単純に楽しいんじゃないかなと思います。
あと、働く上でのルールもそこまで堅苦しくはないんじゃないかなと思います。もちろん、守るべきところはありますが、パートナースタッフであっても、「こうしたほうがいいんじゃないですか?」と提案できる雰囲気があるので、自分で考えて提案、実行したいタイプの方にとっては、働きやすいと感じていただけるのではないでしょうか。
担当する全店舗を穴のない完璧な状態にするのが今の目標
エリアマネージャーとして最初の年は、偶然にも古着の市場需要が高まりました。そのため、私がその年に起案して取り組んだ改善策が実際に売上げの向上に貢献したのか、それとも市場全体の好調さがたまたま売上げを押し上げたのか、はっきりとは言えない状況でした。2年目は不調な月も経験し、あらためて自分の実力のなさに直面しました。今は、再び「またここからがんばるぞ」とさまざまな取り組みを進めているところです。
他のエリアマネージャーとの情報交換、相談もできる環境ではありますが、仲間である一方ライバルでもありますし、何でも甘えてばかりでは成長できません。「エリアマネージャー」という肩書をいただいている社会人として、最近はあえてあまり周りに聞かず、自分で判断する特訓をしています。店長にも個性があるように、エリアマネージャーにも個性があり、目指すゴールは同じでも、アプローチの仕方もいろいろなんですよ。
私はまだまだエリアマネージャーという立場では若手になるので、もっと実力をつけたいです。目指しているのは「穴のない店舗作り」。担当している7店舗すべてにおいて、穴がなく突っ込みどころのない状態にし、完璧に見られるようになりたいですね。その後のキャリアは、そのときに見えてくるんじゃないかなと思っています。
「ファッションが好き」というキャリアにはどのような未来があるのか。
気になされている方も多いと思いますが、トレファクスタイルのエリアマネージャーになれば、個性を活かしてファッションに関わる仕事ができると思います。もしかしたら私ともライバルになるかもしれませんが、同じファッションが好きな者同士、トレファクという会社を、いっしょに面白く盛り上げていきましょう!
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。
最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。
リユースビジネスのこと、トレジャー・ファクトリーがどんな企業かを少しイメージできたでしょうか。
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この記事を書いたひと
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