ときは2019年1月、小池百合子都知事のtwitterにて。

とあるネズミといっしょに写った写真が投稿されました。場所はゆりかもめの「日の出駅」近く。


はい、チーズ。


「東京都知事 meets バンクシー」

このいきなりすぎる展開に当時、日本のお茶の間がほんのしばらく、バンクシーで盛り上がりました。ちなみに、こちらのネズミ、バンクシー本人が描いた本物であるという説も多いようですが、まだ絶対的な確証はないようです。ミステリアス。

バンクシーはミステリアス



バンクシー(Banksy)は、イギリスを拠点として活動する謎多きアーティスト。社会への独特な風刺的視点をもった作風で知られ、絵画やストリートアートなど、さまざま作品がこれまでに発表されてきました。

●バンクシーの公式(とされる)インスタアカウントはあるようです。下記はその1投稿目



世界的にも知名度は抜群ですが、生年月日未公表、匿名で素顔がわからず、その神出鬼没ぶりがたびたび大きな反響を呼んでいます。そう、東京に現れたネズミのように。

代表作「風船と少女」がオークションで落札された瞬間、事前にしくまれた仕掛けにより、公衆の面前で作品が裁断されていく映像を、見た方も多いのではないでしょうか(それはまるで、社会の欲望や欺瞞を嘲笑うかのようです)。

朝日新聞社のYouTubeチャンネルにそのときの映像がありました。以下、その埋め込み動画です。

● 1.5億円で落札の絵 バンクシー「全部裁断のはずだった」作製過程を公開

※朝日新聞社 YouTubeチャンネルより


そんなこんなのバンクシーですが、2020年、また日本に出現しそうです。横浜に。知ってましたか?


『BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?)』を見たい

2018年からモスクワ、マドリード、リスボン、香港など世界5都市を巡回し、延べ100万人以上を動員してきた展覧会『BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』が、横浜で開催されます。場所は横浜駅直通の複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」です。

生のバンクシー作品を見ることができる、またとないチャンスかも知れません! (色々と世の中の動きがある昨今なので、開催期間は随時ホームページなどでチェックしたほうが良いかもです)

展覧会名:『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』(英名)/『バンクシー展 天才か反逆者か』(和名)
期間:2020年3月15日(日)〜9月27日(日) 10:00〜20:30(最終入場20:00)※会期中無休
会場:アソビル(神奈川県横浜市西区高島2‐14‐9 アソビル2F)
主催:BANKSY~GENIUS OR VANDAL~製作委員会
企画製作:IQ ART MANAGEMENT CORP
後援:tvk(テレビ神奈川)、ニッポン放送、J-WAVE、FMヨコハマ
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さらに書店でも、バンクシーが賑やかしをしているらしい

2019年12月に光文社から刊行された新書『バンクシー アート・テロリスト』が好評で、重版が決定したそうです。3刷2,000部を増刷し、累計12,000部になるとのこと。多くの人がバンクシーに関心を寄せていることが窺われます。

● 21世紀のピカソ? 詐欺師? ビジネスマン? 反体制のヒーロー? 正体不明の匿名アーティスト、全体像に迫る入門書の決定版!

バンクシーの新書がコレ

書名:『バンクシー アート・テロリスト』
著者:毛利嘉孝
発売:光文社
発売日:2019年12月18日
判型:新書判ソフトカバー
定価:本体980円+税
※画像の出典元はこちら

世界各地でゲリラ的に出没し、多くの話題をさらうストリート・アーティスト、バンクシー。

近年では、作品価格が高騰していることでも知られる。2018年には代表作《風船と少女》がサザビースのオークションにかけられ、1億5000万円で落札された瞬間、額縁に仕掛けられていたシュレッダーに裁断されるという「事件」で世界を驚かせた。

日本でも、東京都・港区にある防潮扉でバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動が巻き起こった。バンクシーとは、いったい何者なのか。謎のアーティストの全体像に迫る、格好のガイドブック。

光文社のリリースより



2020年、日本はバンクシーで盛り上がりそうです。展覧会については、開催に賛否両論もあるようですが、そういった部分も含めてアートの一つの楽しみ方なのかなと。私も行けたらバンクシー展に行ってきます!


「バンクシー」に関するSNSの声






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